名古屋市教育会をめぐる問題。名古屋市の河村たかし市長は、3日朝、学校で寄付を募る行為は廃止すべきとの見解を示しました。

　「名古屋市教育会そのものは行ってきた。それだけではいけないので。（学校で寄付を募る行為は）廃止でしょう。そんなものは」（名古屋市 河村たかし市長）

　河村市長が「廃止」という強い言葉で非難したのは、公立の学校で保護者や教職員から寄付を集める「名古屋市教育会」です。

　河村市長は9月、「名古屋市教育会」の金の流れなどについて調査するよう、教育委員会に指示していました。

　「（教育委員会から）一応の報告はあったが、それにとどまらずに教員のみなさんから金を強制的か自発的に出し合って、いろいろなことをやっているので、全部明らかにしてくれと言っている」（河村市長）

　Q.現状市長の納得できるようなものではない？（記者）
　「まだまだですね」（河村市長）

　教育委員会の調査は不十分で、今後も続ける方針を示しました。

　一方、教育委員会は取材に対し、「9月、市長に報告を上げたが、不十分だといった連絡はなく追加調査は行っていない」としています。

　ただ、市議会で出た「集金などが教員の負担になっている」との指摘については「名古屋市教育会」と協議を行う方針だということです。

　今後の対応について「名古屋市教育会」に問い合わせたところ、「担当者が不在にしているので回答できない」としています。