名古屋市のHPで閲覧障害続く サイバー攻撃か 過去には世界で選挙前後に被害も

2024年10月21日 17:39
名古屋市のホームページがアクセスしにくい状態になっています。外部からサイバー攻撃を受けた可能性があり、市は原因などを調べています。(21日午後5時現在)
 「名古屋市のHPにアクセスしようとしましたが、閲覧しづらい状態になっています」(記者)
         
 名古屋市によると、20日午後3時20分ごろから、ホームページが繋がりにくい状態となっています。

 原因は、国内外のコンピューターなどからの大量アクセス。

 サイバー攻撃の一種、「DDoS」を受けたとみられます。

 「一斉に世界中の乗っ取られたサーバーから同じホームページにアクセスすると、いわゆるキャパシティー、容量オーバーになってホームページが落とされる。10~20年前からあるような単純な攻撃手法です」(サイバーセキュリティーに詳しい 名古屋工業大学 渡辺研司 教授)

 なぜ、名古屋市が狙われたのか。サイバーセキュリティーに詳しい名古屋工業大学の渡辺教授は現時点で、具体的な理由は特定できないといいます。

 「抗議の場合は何かしらのイベントがその地域で行われているが、きょうとかきのうは対象となるイベントが名古屋市では無いようなので、何かに抗議をするということでは無いかなと思います。単純な妨害行為で、相手の出方を見て本格的に攻撃できそうか見極めようとしている可能性もあります」(渡辺教授)
 

 

過去には世界で選挙前後にサイバー攻撃の被害が発生
 ホームページに障害が出ているのは、名古屋市だけではありません。

 青森空港や福岡空港や第二地方銀行協会などでも一時、アクセスできない状態になりました。

 衆院選を控えた日本。

 過去に世界では、選挙の前後で混乱を狙うかのようにサイバー攻撃が確認されたケースがあり、日本もより注意が必要だといいます。

 「基本的に大陸の方からの攻撃は絶えずあり、攻撃者の方も自動化ツールがあるので、絶えず攻撃をして隙あらば勝手に入ってくるという世界なので日常化されているということだと思います。入ってきた段階でより早く検知をして、それ以上入らせないというブロックをするとか、あるいはデータが流出した場合には、それ以上漏らさないように止めるとか、能動的に何かしらそれ以上の被害を広げないようにすることが必要」(渡辺教授)

 警察庁などによりますと、今回の攻撃は、対ロシア制裁を行う各国にサイバー攻撃を行っている「NO NAME」によるものとみられ、内閣サイバーセキュリティセンターが、情報を収集しています。
 

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