秋もつらい花粉症、春との違いと対策は? 身近な草が原因、咳や気管支症状の恐れも

2024年11月4日 17:15
最近鼻がむずむずする…という方も多いのではないでしょうか?春だけではない、「秋の花粉症」とみられる症状の人が増えています。医師に対策を聞きました。

「秋の花粉症」とみられる症状を訴える人が増えている

 一気に涼しくなり、秋本番を迎えた名古屋のまちでは…。

「少し風邪気味で、マスクをしています。季節の変わり目は調子が悪くなるので、多分それかなと思います」(20代女性)

「朝とかは暖かい所や布団から出ると寒い。すると鼻がムズムズする。最近は気温の上がり下がりが激しくて…」(60代女性)

「子どもが朝にクシュンクシュンとして、鼻水もよく出る」(30代女性)

「今はましになったんですが、のどの痛みが2~3週間続いて、家族のみんなもそんな感じでした。1週間ぐらい前にはずっとのどが痛くて、今は起きた時にくしゃみが止まらないのが続いています」(50代女性)

 その原因を聞いてみると…。

「自分では、秋の花粉症はないと思っているんですが、春は少し反応するものがあって対策をしています。寒暖差?ずっと今年暑くて急に寒くなったので、それぐらいしか考えられなくて…」(50代女性)
 

秋の花粉は粒子が小さく、咳や気管支症状を起こすことも

春と秋の花粉、粒子の大きさなどに違い
 花粉症といえば、春のイメージですが、この時期にも注意が必要です。

 秋の花粉症の主な原因となるのは、イネ科やブタクサ、ヨモギなどの草の花粉。住宅街や道端などに自生していて、目にすることの多い植物です。

「秋の花粉の場合は草の花粉で、背丈が低い。量も少ないので、生えている周辺から近いところだけ、数十mから数百mまでが花粉の飛ぶ範囲と言われています。生えているところに近づかなければ大丈夫かなという話もあります」(名古屋市東区の日比耳鼻咽喉科 日比達也 院長)

 ウェザーニュースによると、春の花粉は鼻の粘膜にとどまり、くしゃみや鼻水、目のかゆみ、肌荒れなどの症状が出ます。それに対して、秋の花粉は粒子が小さく、鼻粘膜でキャッチされずに奥まで届いてしまい、咳や気管支症状を起こすことが多いということです。
 

身長が低い子どもに注意を呼びかける日比耳鼻咽喉科の日比達也院長

花粉が舞い上がりやすく、子どもは特に注意を
 そして、秋の花粉は下から舞い上がるために、身長の低い子どもなどが影響を受けやすいとされています。

 身近に生えているからこそ、子どもも注意が必要です。

「(子どもが)公園とかで走り回ると思うので、そういうことがあれば症状が強く出ると思う」(日比院長)

 また、日比院長によると、秋は寒暖差の影響やダニの死骸なども鼻炎の症状を引き起こす恐れがあり、対策を呼びかけています。

 この時期は風邪とも間違いやすいそうです。マスクなどで対策をしてください。
 

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