鉄道ファンの新郎に新婦が提案 結婚式会場は「電車の中」 親族・友人らが祝福 名古屋

2024年11月4日 16:59
3日、名古屋では大好きな電車の中で新たな門出を迎えたカップルがいました。
 「おめでとうございまーす!」

 3日、名鉄の金山駅に現れたのは、ウェディングドレスとタキシードを着た、新郎新婦。

 なんとホームからそのまま「電車」の中へ。

 走る電車の中で行われたのは「結婚式」です。

 これは名古屋のホテルが販売している今年度のみのスペシャルな企画「名鉄トレインウェディングプラン」。

 第1号のカップルとして3日、人前式を行ったのは、メーカー勤務の長井秀平さん(35)と保育士の中野幸穂さん(32)です。

 「(この電車は)普段は金山に2両で来ることがないので、夢のようなというかなかなかできないこと」(新郎・長井秀平さん)
 

新郎・秀平さんと新婦・幸穂さん

新婦が電車好きの新郎に提案
 新郎の秀平さん。実は大の鉄道ファンで、特に電車が走る様子が大好き。

 自宅では1人、鉄道の模型を真剣にのぞき込むことも――。

 2人の旅行の移動は、ほぼ電車。そんな新郎とともに人生を歩んでいくことを決めた新婦・幸穂さんがこのプランを知って提案したそう。

 「普通のウェディングだったら (式を)あげてくれないだろうなと思ったので、(電車の)車両だったらいいんじゃないかと思って声をかけたらオッケーをいただけました」(新婦・中野幸穂さん)

 費用は、2両編成の借し切り代60万円プラス、ドレスや衣装代など。

 今回は、秀平さんたっての希望で、2002年まで「いもむし」の愛称で親しまれた3400系の車両をイメージした、復刻塗装列車が会場となりました。
 

忘れられない結婚式に

「大好きな電車で式をを挙げることができて幸せ」
 電車は、金山駅から名鉄岐阜駅を約50分かけて走行。揺れもある中の結婚式となりましたが、集まった家族や友人が、温かい祝福の声を送りました。

 「初めはどうやるのかなと思っていたが、車両内も花などがあっていいなと思いました。相談にものっていたのでこうやって結婚式に参列できて自分のことのようにうれしい」(参列者)

 「(妹の)晴れ姿をね。来てよかった。景色が動いているのが新鮮で楽しい」(幸穂さんの兄)

 大好きな人、大好きなものに囲まれ、2人にとって忘れられない結婚式となりました。

 「大好きな電車で式をを挙げることができて幸せです」(新郎・長井秀平さん)

 「これからも彼が好きな電車に乗って、いろんなところに行って、楽しい家族になれたらと思う」(新婦・中野幸穂さん)
 

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