【名古屋市長選】河村市政の継承か刷新が争点 過去最多7人が立候補 新市長に何を望む? 

2024年11月11日 17:39
名古屋市長選挙が、10日に告示されました。14年以上続いた河村市政の継続か、刷新か。2週間の選挙戦のスタートです。
 衆院選で当選した河村たかし前市長の自動失職に伴う名古屋市長選が、10日に告示され、過去最多の7人が立候補しました。

 名古屋市長選には、届け出順に太田敏光氏(76)、広沢一郎氏(60)、水谷昇氏(61)、不破英紀氏(64)、鈴木慶明氏(85)、大塚耕平氏(65)、尾形慶子氏(67)の7人が立候補しています。
 

無所属・新人 太田敏光氏(76)

「名古屋城天守の木造化」をやめる考えを訴える
 太田氏は、河村前市長が目指していた「名古屋城天守の木造化」をやめる考えを訴えました。

 「無理・無駄がある名古屋城天守の木造化をやめることであります。従来通りの方針である耐震化工事を行います」(無所属・新人 太田敏光氏)
 

無所属・新人 広沢一郎氏(60)

河村市政の“継承”を訴える
 河村前市長の「後継」として立候補し、日本保守党と地域政党「減税日本」が推薦する広沢氏。

 河村市政の“継承”を訴えました。

 「河村市政を継承するか、変えていくか。私は後継なので、すべて丸ごと継承します。継承するどころか発展させます。河村市政の原点である、市民税10%減税。これをもう一回やりたい」(無所属・新人 広沢一郎氏)
 

無所属・新人 水谷昇氏(61)

巨大テーマパークの誘致を訴え
 旅行会社社長の水谷氏は、福祉や教育に必要な資金を集める手段として、巨大テーマパークの誘致を訴えました。

 「お金を集めるには、大きな事業をやらないといけない。私が提起するのは、東京・大阪に負けない巨大なテーマパークの誘致です」(無所属・新人 水谷昇氏)
 

無所属・新人 不破英紀氏(64)

行政が、医療現場で迅速なケアを行えるようにしたい
 不破氏は、自身が医療現場での対応で苦しんだという経験から、行政が医療現場で迅速なケアを行えるようにしたいと訴えました。

 「医療問題について考えたい。早い段階で手を打つということを、行政が進めていかないといけない」(無所属・新人 不破英紀氏)
 

無所属・新人 鈴木慶明氏(85)

市民の立場に立った政治を目指す
 元自治大学校教授の鈴木氏は、市民の立場に立った政治を行っていきたいと訴えます。

 「市民ファースト、市民第一、持続可能な賃上げ、きれいな地球を子孫に」(無所属・新人 鈴木慶明氏)
 

無所属・新人 大塚耕平氏(65)

名古屋の経済の発展を訴える
 自民、立憲、国民、公明の4党が推薦し、愛知県の大村知事が支援する大塚氏は、名古屋の経済の発展を訴えました。

 「国でも手取りを増やすことが、国民のみなさんの関心を集めているということは、政令指定都市名古屋でも、名古屋の施策で可処分所得を増やす」(無所属・新人 大塚耕平氏)
 

無所属・新人 尾形慶子氏(67)

女性の声を市政に反映したい
 共産党が推薦する尾形氏は、今回の市長選で唯一の女性候補であることから、女性の声を市政に反映したいと訴えます。

 「女性たちの声を上げて、この名古屋を変えていきたい。名古屋を地震や気候災害に負けない街にしたい」(無所属・新人 尾形慶子氏)
 

名古屋市長選挙で、期日前投票者の割合は年々増加

名古屋市内で期日前投票が始まる
 11日から、名古屋市内で始まった期日前投票。

 初日ということで、最初に投票所を訪れた人と職員で“空”の投票箱を確認する、いわゆる「ゼロ票確認」が行われました。

 投票日の前に投票に参加することができる、期日前投票。

 過去3回の名古屋市長選挙でも、期日前投票を選ぶ人の割合は年々増えています。
 

期日前投票を終えた有権者(60代)

新しい市長に何を望むのか
 初日の11日、中区役所で期日前投票を終えた有権者に、新しい市長に何を望むのか聞きました。

 「(従来とは)別の角度から、市長を務める人になってほしいという思いで投票に来た。デジタル化の推進や、名古屋城の木造化が進んでいない現状があると思う」(40代)

 「できるだけ、若い人の味方になってくれる市長が誕生すればいい」(60代)
 

名古屋市長選は24日に投票が行われ、即日開票される

7人が立候補したことについて…
 また、過去最多の7人が立候補したことについては――

 「(投票後に)スマホで見てしまったくらい、7人もいたんだって」(40代)

 「いいのではないか、たくさん出ていて切磋琢磨したほうが。1人2人というのは選択肢がない」(70代)

 過去最多の7人が立候補した名古屋市長選は、「市民税減税」や「名古屋城天守の木造復元」など河村市政の継承か刷新かが主な争点で、24日に投票が行われ、即日開票されます。
 

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