名古屋市長選挙が24日に投開票され、日本保守党や地域政党「減税日本」が推薦する前の副市長で、無所属・新人の広沢一郎氏(60)が初当選を決めました。

　名古屋市長選挙は、衆院選で当選した河村たかし前市長の自動失職にともない実施されました。

　広沢氏は、河村前市長が後継指名し、河村前市長と一緒に選挙を戦っていました。

　河村前市長の政策を引き継ぎ、市民税減税や、名古屋城天守の木造復元事業を訴えたほか、自身の公約として、0歳児からの保育料完全無償化などを掲げていました。

　前の参議院議員の大塚耕平氏(65)は、愛知県の大村秀章知事の支援を受け、自民党、立憲民主党、国民民主党、公明党が推薦を出して与野党相乗りでの選挙戦を展開しましたが、敗れました。

　当選を決めた広沢氏は「河村前市長の政策を引き継ぐと、その1点で勝負した。それが有権者の心に響いたと思う。やはり市民税減税の継続と拡大、これが一番だと思います。大政党に支援いただけないからこそできることがある」と述べました。

　また「どの会派とも、そして大村知事とも市民・県民のためになるようにやっていきたい。特段けんかはしない。話し合ってしっかりやっていきたい」と話しました。