南海トラフ地震2回目の臨時情報は「調査終了」に 気象庁「相対的に可能性高まったと考えられない」
2025年1月14日 16:47
2024年8月に続いて2回目の発表となった、南海トラフ地震の臨時情報。今回は、巨大地震が発生するリスクは高まっていないと判断されました。
13日午後9時19分ごろ、宮崎県沖の日向灘を震源とする最大震度5弱の地震が発生。
地震の規模を示すモーメント・マグニチュードは6.7でした。
東海3県でも、三重県鈴鹿市と岐阜県輪之内町で震度1を観測しました。
高知県と宮崎県には津波注意報が発表され、宮崎港と宮崎県日南市油津で20cmの津波が観測されました。
地震の規模を示すモーメント・マグニチュードは6.7でした。
東海3県でも、三重県鈴鹿市と岐阜県輪之内町で震度1を観測しました。
高知県と宮崎県には津波注意報が発表され、宮崎港と宮崎県日南市油津で20cmの津波が観測されました。

情報収集にあたる愛知県の職員(13日夜、愛知県庁)
愛知県庁に災害対策本部も
この地震で気象庁は、南海トラフ地震との関連を調査する「臨時情報・調査中」を発表しました。
愛知県庁には災害対策本部が設置され、職員が情報収集にあたりました。
「臨時情報・調査中」は、平常時よりも巨大地震が発生する可能性が高まっているかどうかについて、専門家が調査するものです。
去年8月に今回と同じ日向灘で起きた地震では、調査の結果、「巨大地震注意」が発表されました。1週間以内に大規模地震が発生する可能性が、平常時より高まっていると判断されたのです。
「巨大地震注意」を受けて、東海道新幹線は一部区間で速度を落として運転し、三重県では一部の海水浴場が営業を休止しました。
13日に起きた地震について気象庁はーー。
「南海トラフ地震臨時情報『調査中』を発表したが、『調査終了』を発表します。今回起こった地震は、南海トラフ地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる現象ではなかったという判断」(気象庁担当者)
「巨大地震が発生する可能性が高まっているとはいえない」として、臨時情報の「調査終了」を発表しました。
愛知県庁では職員約160人が対応にあたりましたが、「調査終了」を受け、午前0時10分に災害対策本部は廃止されました。
愛知県庁には災害対策本部が設置され、職員が情報収集にあたりました。
「臨時情報・調査中」は、平常時よりも巨大地震が発生する可能性が高まっているかどうかについて、専門家が調査するものです。
去年8月に今回と同じ日向灘で起きた地震では、調査の結果、「巨大地震注意」が発表されました。1週間以内に大規模地震が発生する可能性が、平常時より高まっていると判断されたのです。
「巨大地震注意」を受けて、東海道新幹線は一部区間で速度を落として運転し、三重県では一部の海水浴場が営業を休止しました。
13日に起きた地震について気象庁はーー。
「南海トラフ地震臨時情報『調査中』を発表したが、『調査終了』を発表します。今回起こった地震は、南海トラフ地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる現象ではなかったという判断」(気象庁担当者)
「巨大地震が発生する可能性が高まっているとはいえない」として、臨時情報の「調査終了」を発表しました。
愛知県庁では職員約160人が対応にあたりましたが、「調査終了」を受け、午前0時10分に災害対策本部は廃止されました。

「調査終了」の理由を説明する横田崇・愛知工業大教授
検討会委員「『巨大地震注意』の基準に至っていない」
「調査終了」となった理由について、南海トラフ地震の評価検討会の委員を務める愛知工業大学の横田崇教授はーー。
「去年8月の地震と同じ一連の活動領域の中で起きた地震です。場所は(臨時情報の対象になる)領域内だが、地震の規模が小さい。いわゆる臨時情報の『巨大地震注意』を発表する基準に至っていないということで、『調査終了』になりました」
「去年8月の地震と同じ一連の活動領域の中で起きた地震です。場所は(臨時情報の対象になる)領域内だが、地震の規模が小さい。いわゆる臨時情報の『巨大地震注意』を発表する基準に至っていないということで、『調査終了』になりました」

2024年8月に起きた地震と今回の地震の比較
南海トラフ地震「臨時情報」とは
南海トラフ地震臨時情報についておさらいです。
南海トラフ地震の震源域で比較的大きな地震が起きた時、気象庁が臨時情報を発表し、専門家が詳しく調査します。これが臨時情報の「調査中」という段階です。
調査の結果、起きた地震のモーメント・マグニチュードが8以上の時は「巨大地震警戒」、7以上の時は「巨大地震注意」、7に満たない時は「調査終了」となり、今回はこの「調査終了」に該当しました。
臨時情報は去年8月にも発表されました。その時と比較します。
去年8月はマグニチュードが7.0で「巨大地震注意」。今回はマグニチュードが6.7で「調査終了」でした。
マグニチュードが0.3違うと、地震のエネルギーは約3倍にもなるということです。
南海トラフ地震の震源域で比較的大きな地震が起きた時、気象庁が臨時情報を発表し、専門家が詳しく調査します。これが臨時情報の「調査中」という段階です。
調査の結果、起きた地震のモーメント・マグニチュードが8以上の時は「巨大地震警戒」、7以上の時は「巨大地震注意」、7に満たない時は「調査終了」となり、今回はこの「調査終了」に該当しました。
臨時情報は去年8月にも発表されました。その時と比較します。
去年8月はマグニチュードが7.0で「巨大地震注意」。今回はマグニチュードが6.7で「調査終了」でした。
マグニチュードが0.3違うと、地震のエネルギーは約3倍にもなるということです。
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