春節の大型連休が始まり、中国などからの観光客が続々と来日しています。中国経済の減速が伝えられるなか「爆買い」に変化は？

　「春節といえば、思い浮かぶものは“爆買い”です。しかし最近、中国人観光客が買うものに変化が起きているというんです」（上坂嵩アナ）

　名古屋駅近くにあるビックカメラ名古屋駅西店。

　こちらでは中国からの観光客を歓迎するポップが売り場にあふれ、すべてのレジが免税に対応できるようになっています。

　Q.こちらの機械は？
　「話した言葉をそのまま海外の言葉に翻訳してくれる機械です。やはり言葉の壁があるので、助けてくれる機械になっています」（ビックカメラ 名古屋駅西店 江口尚志 副店長）

　こうした翻訳機はすべてのフロアに置いてあるといいます。

　準備万端で迎える春節。いわゆる「爆買い」にはこれまでと比べ、変化があるといいます。

　Q.どんな変化が起きている？
　「求める商品が変わってきた印象があります。いままでは炊飯器など調理系の家電を買っていくことが多かったが、いまは美容系の家電やマッサージ機などの商品が主流になっています」（江口副店長）

　中でも特に売れているモノを案内してもらいました。

　「特設コーナーを設けている『ゴリラのひとつき』が特に人気です。エアバッグの力で足の疲れをほぐしてくれる商品」（ビックカメラ 名古屋駅西店 木藤大暉さん）

　こちらの商品は、人気すぎるあまり1人1点の購入制限がかかるほどなんです。

　Q.これが中国からの観光客に人気？
　「SNSや日本国内のテレビで紹介されたこともあって、写真を持ってきて『これを下さい』と指名買いのお客さんも増えてきています」（木藤さん）

　ほかにも文房具やキャラクターグッズも売れているといい、購買意欲はコロナ前と比べても高いままだといいます。

　実際、どんなものを買いに来ているのか聞いてみました。

　Q.ここに何を買いに来た？
　「電化製品とペンを探しに来た。『PILOT』のような日本製のペン」（中国からの観光客）

　こちらの男性は、車のプラモデルを購入。
　「おもちゃだよ。見た目がかわいい」（中国からの観光客）

　Q.「頭文字D」を知っている？
　「知っているよ。友だちにあげるんだ」（中国からの観光客）
　Q.友だちが好きなんですか？
　「多分ね」（中国からの観光客）

　一方、百貨店では「量」より「質」を重視した買い物が増えているそう。

　免税カウンターには、外国からの観光客が次々と足を運んでいました。

　Q.中国の観光客は何を買っていく？
　「中国からの観光客に限らず、海外からの旅行客は海外ラグジュアリー商品や、化粧品などを買っていくことが多いです」（ジェイアール名古屋タカシマヤ 佐藤晴菜さん）

　海外の高級ブランドの衣料品など、高額なものを買っていく観光客が多いのが近年の傾向だといいます。

　「高付加価値商品というか、円安の影響もあるだろうが、日本で買うことに割安感があるものを買っていく人が多い。1回あたり、1商品あたりの購入単価については上昇傾向にあるとみています」（佐藤さん）