国府宮はだか祭 迫力のもみ合い…神男の“長い1日” 祭りに熱い思いを込めた人たち 愛知県稲沢市

2025年2月10日 19:05
10日、愛知県稲沢市で行われた国府宮はだか祭。厄を一身に背負った神男の加藤稜大さん。そして祭りに熱い思いを込めた人たち1日をダイジェストでお伝えします。
 朝から雪がちらつく愛知県稲沢市。今年の神男、加藤稜大(26)さんの長い一日はすでに始まっていました。

 「午前6時過ぎです。あたりは暗く、雪も舞うなか、神社の中にはすでに参拝客の姿があります」(記者)

 祭りに参加できない人たちのために、神男が行なう「一番祈祷」のために神社には朝早くから参拝客が訪れていました。

 「例年より寒い、毎年来ているので。きょうは大変だと思う。神男が安全に入れるように願っている」(参拝客)

 朝の最低気温は、隣の愛西市でマイナス1.2℃を記録。寒さとのたたかいも予想されます。

 体を清めるため、神男の10日の朝食も白米とたくあん、白湯だけ。

 午後の“もみ合い”に向け、準備を進めます。
 

女性たちが儺追笹を奉納する姿

子どもや女性たちが儺追笹を奉納
 一方神社では、午前に子どもや、去年から参加できるようになった女性たちが厄よけの思いを込め、願い事を書いた布を結んだ儺追笹を奉納。

 そして”もみ合い”のメインとなる男性たちも儺追笹を奉納していきます。

 「寒いですけど、もう裸になったら寒さ忘れますよ。たっぷり水かぶって神男にぜひ触りたい」(共和会 佐々木拓也さん)

 午後4時すぎ、参道には、下帯をきつく締めた裸男たちが、寒さに震えながらも気合十分に神男の登場を待ちます。
 

もみ合う裸男たち

神男が参道に登場
 そして、午後4時31分。神男が参道にあらわれ、裸男たちによる“もみ合い”が始まりました。

 「午後4時時点では7980人の裸男が集まったという情報も入ってきている。神男が参道に現れて裸男たちの渦の中心にいるとみられます」(濱田アナウンサー)

 神男に触れて、厄を落とそうとする裸男たちが、次々と渦の中へ飛び込んでいきます。
 

神男の加藤稜大さんが儺追殿入り

1時間に及ぶ激しいもみ合い
 午後5時20分ごろ楼門を過ぎ、残すは80m。

 裸男たちの「上げろ」コールが響く中、1時間に及ぶ激しいもみ合いの末、神男が無事に儺追殿へと入りました。

 「1200年も続く有名な伝統的な祭りなので、ここに住んでいる限りは1回は出たいと思っていたので出れてよかった」(はだか男)

 「来年ももちろん。もう65歳なんでそろそろ母ちゃんに怒られているけど、あと5年ぐらい頑張りたい」(はだか男)
 

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