豊橋新アリーナ計画継続求める13万の署名と請願「検討せず」 長坂市長が議会に報告「選挙の結果」

2025年2月26日 17:18
愛知県豊橋市で揺れている、新アリーナ建設計画。市民の有志による新アリーナ建設計画の継続を求める請願について、長坂尚登市長はどのように対応したのでしょうか。
 26日から始まった、豊橋市議会の3月定例会。

 長坂市長が就任後、初めての予算審議を迎えました。

「市政をお預かりして以来、今日まで3カ月余り。日々市政運営に携わり、改めて市長の責任の重さを痛感するとともに、未来の豊橋を思い、決意を新たにしています」(長坂市長)
 

新アリーナ完成予想図(豊橋市提供)

13万4000筆の署名と請願書に市長は…
 去年11月、新アリーナ計画中止を訴え初当選した長坂市長。

 就任してから一貫して、事業者に対し契約解除に向けた協議を申し入れています。

 豊橋公園が予定地となっている「新アリーナ」計画。周辺設備なども含め事業経費は総額230億円で、2027年の開業をめざしていました。

 市長の「計画中止」の動きを受け、新アリーナ計画の継続を求める市民らは去年12月、市議会に対し計画の継続を求める市の内外約13万4000筆の署名と請願書を提出しました。

 しかし…
 

「新アリーナの契約継続は検討しない」と議会に報告した長坂市長

推進派の議員と市長が論争
「本事業については先の市長選の結果を尊重するべきものと考え、豊橋公園東側エリア新アリーナの契約継続をいたることは現時点では検討しない旨の報告がありました」(伊藤篤哉 議長)

 議会では、市長と推進派の議員が論争になる場面も。

「選挙結果の当選だけを尊重しているのか、選挙での公約を尊重しているのか、具体的に説明していただきたい」(田中敏一 市議)

「請願事項であります、豊橋公園東側エリアアリーナの契約継続を図られたいことについては、現時点では検討していないということでございます」(長坂市長)

「請願を採択した我々議会には、最大限の努力をしなければいけない道義的な責任がある」(田中市議)

「今ご質疑の中でおっしゃられた点も踏まえて、先の市長選挙の結果を踏まえて判断しました。以上です」(長坂市長)
 

「新アリーナを求める会」の会見

請願を出した市民有志「不誠実で無責任」と批判
 議会終了後には、請願を提出した市民の有志「新アリーナを求める会」の会見が行われました。

 「計画の継続を検討しない」という市長の回答に対し、「議論・説明をせず対案を示さない対応は、不誠実で無責任な問答無用のゼロ回答である」とコメントしています。
 

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