“生理痛”を男子中学生が疑似体験 「思わず叫んでしまうほどの痛み」を理解する性教育のねらいは 愛知

2025年2月27日 17:21
男性は経験がないため、なかなか伝わりにくい生理の悩み。愛知県内の男子校で、中学生たちが生理を疑似体験しました。
 愛知県蒲郡市にある中高一貫の男子校、海陽学園で中学1年生の生徒が体験したのは――

 女性が、成長とともに迎える生理の痛み。

 生理用ショーツなどを販売する「Be-A」が、定期的に全国で実施している体験セミナーです。

 27日は希望する生徒数人が、電気で刺激を与える装置「ピリオノイド」を使って、生理期間中の下腹部の痛みを疑似体験しました。
 

実際に生理用品を触って女性の気持ちを考える

 生理痛を初めて“体験”した、生徒たちの反応は?

 「おなかがへこむみたいな、中に押しつぶされる」
 「鉄の棒かなにかで、腹を思い切りぐーっとやられている感じ」

 思わず、叫んでしまうほどの痛み。

 生徒たちは、生理の痛みを体験するだけでなく、生理の症状などを知ったり、実際に生理用品を触ってみたりして、女性の気持ちを一生懸命に理解しようとしていました。

 「自分が思っていた生理痛は、ずっとビリビリくると思っていたが、ジワーっとくる波みたいな感じで、思っていたのと違って驚いた」(生理痛を体験した生徒)

 「痛みだけが生理のときにあると思っていたが、精神的なつらさがあるということが一番驚いた」(生理痛を体験した生徒)
 

Be-A 高橋くみ代表取締役CEO

社会に出る身として必要な知識
 セミナーを行った「Be-A」によると、中学生を対象に生理のセミナーを開くのは、めずらしいと言います。

 「中学生のときから、あまり恥ずかしいとかタブーだとわからない時点で学ぶことで、すっと入ってくるものがあると思う。性教育の中で生理の教育、社会に出る身として必要な知識だと思うので、こういった授業がどんどん広まれば、より良い社会になるのではないかと思う」(Be-A 高橋くみ代表取締役CEO)
 

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