山火事が広がる理由は「足元の悪さ」「水の乏しさ」 2~3月に多発「歩きたばこはしないで」

2025年2月28日 16:53
岩手県大船渡市の山火事はひとごとではありません。東海地方でも注意が必要です。
 警察によりますと27日午後1時半ごろ、三重県松阪市伊勢寺町の畑で火事がありました。
 火は通報から約20分後に消し止められ、けが人はいませんでした。
 
 27日午後5時半ごろにも同じ伊勢寺町の休耕田で枯れ草が燃える火事があり、約1500平方メートルが焼けました。けが人はいないということです。

 どちらの火事も出火原因はわかっておらず、警察は関連性などを含め調べています。
 

月別の山火事発生件数

2月、3月は山火事が多い
 面積の6割以上が森林という愛知県瀬戸市。地元の消防も林野火災に警戒しています。

「枯れた草は燃えだすと一気に延焼していくので、拡大は一段と大きい。乾燥した空気や風にあおられて一気に火の勢いが増す」(瀬戸市消防本部消防署 幅篤 副署長)
 
 愛知県によりますと、2月から3月にかけて山火事の発生件数が1年で最も多くなっています。
 
 出火の原因として「たき火」や「たばこ」「火入れ」「火遊び」など火の扱いの不注意によるものが46%を占めています。
 
 山を歩くと、ハイキングコースの途中に火災の注意喚起の看板がありました。

 山の中で火災が発生すると、炎は斜面を駆け上がり木立も伝うと言います。やがては枝葉から枝葉へと燃え広がります。
 

幅副署長

山火事の消火活動の難しさ
 この周辺の山では1994年8月に林野火災が発生し、炎は約18平方キロメートルの範囲まで燃え広がりました。

 林野火災の消火活動は、斜面で足元が悪いなど、街の中の火災とは違うと言います。

「消火栓や防火水槽など、市街地にくらべて水源が乏しい。沢や池など水の確保が重要」(幅副署長)
 
 瀬戸市では毎年10月中旬から5月にかけて、一部の山林を「火気使用制限区域」に指定しています。

「歩きたばこは絶対にしない。たき火や野焼きなどが火災を延焼させる危険性があり、屋外で物を燃やすことはしないでほしい」(幅副署長)
 

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