妊活実施率が増加傾向、男性同士で妊活トークも 若い男性にみられる「主体性」

2025年3月5日 18:02
若者の「子どもを持つこと」に対する意識は令和の今、どう変わっているのでしょうか。出生数が過去最少を更新し続ける中、ロート製薬が全国の男女3万7千人余りを対象に調査した「妊活白書2024」が4日発表されました。

25~29歳の若年男性の妊活に対する意識

 まず、18~29歳までの未婚の男女に「子どもが欲しいかどうか」を尋ねたところ、「現在そして将来も子どもを欲しいと思わない」と回答したのは全体の56.6%と過去最高となりました。

 一方で、25~44歳までの既婚の男女の「夫婦で家族設計について話をする」「婦人科やクリニックで検査を行う」などの「妊活実施率」はここ3年で増加傾向にあります。

 なかでも特に注目したいのが25~29歳までの若年男性の意識です。妊活中、「パートナーの体調を気遣う」と答えた割合は、妊活をしている男性全体の平均と比べて1.9倍。「男性同士で妊活について話をすることがある」という人は2.5倍と平均より多くなっています。

 若年男性はより主体的、具体的にパートナーと妊活に取り組んでいて、妊活中であることをオープンにして広く情報を集めている様子が見られるそうなんです。
 

妊活経験を通して夫婦の考えに変化が

妊活を経験して夫婦の考え方に変化が
 さらに、いま妊活に積極的に取り組んでいる人々に過去の考え方について聞いてみると、意外な結果が出ました。

 「現在子どもを持つのもいいことだ」と思っている人のうち、「以前から子どもを持つことに積極的だった」という人は約半数。残り半数は「以前は子どもが欲しいと思っていなかった」「以前はよく分からなかった」という方々なんです。

 年齢を重ねたり、夫婦で結婚生活を送る中で自然と考え方が変わっていくことが多いそうです。

 「子どもを産む・産まない」どちらがいいという話ではありませんが、生き方が多様化しているなかで、パートナーとしっかり向き合って話し合うことが大切です。
 

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