カセットボンベ底面に印字 製造年月日の確認方法 数字『5桁』『6桁』は使用を控えて買い替え

2025年2月28日 08:01
鍋料理などで活躍するカセットボンベ。日常的に使うことが増えるこの季節に、ガス漏れなどを防ぐためにも古いカセットボンベを使っていないか、「製造年月日」を確認して欲しいと日本ガス石油機器工業会が注意を呼び掛けています。

7年以内を目安にカセットボンベを使い切る

7年以内に使い切る
 カセットボンベの内部にはガス漏れを防ぐためのゴム製の部品(ゴムパッキン)が使われていて、日本ガス石油機器工業会によると、利用頻度に関わらず部品は経年劣化をするため、ガス漏れなどを防ぐためにも製造から7年以内を目安にカセットボンベを使い切ってほしいとしています。
 

「使用期限」ではないことも注意

缶の裏に記載 製造年月日、5桁・6桁は注意
 カセットボンベの「製造年月日」は缶の底面に数字で印刷されていて、確認方法は次のようになっています。

【数字が8桁の場合】
西暦4桁と月日を表示・・(例)20160612⇒2016年6月12日に製造

【数字が6桁の場合】
西暦下2桁と月日を表示・・(例)080415⇒2008年4月15日に製造

【数字が5桁の場合】
西暦下1桁と月日を表示・・(例)91205⇒1999年か1989年か不明、12月5日製造

 2013年に製造年月日の表示は全メーカーで統一されましたが、それ以前は各社ばらばらで、特に数字が5桁や6桁の場合は、かなり古いものと考えられるため、見た目は使えそうでも使用するのは控えて、新しいものに買い替えてほしいと日本ガス石油機器工業会は呼びかけています。

 また、数字は「製造年月日」を表示していて、「使用期限」ではないことも注意してほしいとしています。
 

先端部にキャップは必ずつける

保管方法は?
 保管方法は次のような注意が必要といいます。

□カセットボンベに使われているガスはLPガスの一種のブタンガスが使われていて、低温では気化しにくい性質があるため、冬場は寒い場所で保管するのは控える
□キャップをつけないと、缶内部のゴムパッキンが空気や湿気と触れやすくなり、劣化が進むため先端部にキャップは必ずつける
□シンクの下は湿気が多く、錆の原因になるためシンクの下へ保管しない
□不安定な場所に置いて転げ落ちると缶が変形することがあるため、高い場所等落下しやすい場所に置くことは避ける
 

日頃から取り扱いに慣れる

防災対策のために
 東日本大震災のときは「期限が切れて使えなかった」「カセットコンロへのセットの仕方が分からなかった」などの声が寄せられたことから、日本ガス石油機器工業会は、カセットボンベを日ごろから使い、取り扱いに慣れて、使い切った分は定期的に新しいものに買い替える「ローリングストック法」の備蓄が大切としています。
 

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