世界で話題の新スポーツ「パデル」 スペインではサッカーより人気!? 日本王者は三重出身

2025年4月24日 18:46
いま世界で話題沸騰中のスポーツ「パデル」。テニスとスカッシュが融合したようなラケット競技で、91カ国でプレーされています。愛知県では、意外な場所で楽しむことができます。

テニスとスカッシュを合わせたような「パデル」

「パデルの競技人口は世界で3000万人。発祥のスペインではサッカーの競技人口よりも多い」(日本パデル協会 玉井勝善 副会長)

 特にヨーロッパや南米で人気があり、ここ5年で競技人口は倍増。サッカー界のスーパースターのメッシ選手の自宅にパデルコートがあるほど、世界で親しまれています。

 2032年のブリスベンオリンピックで正式種目になる可能性もあるというパデル。日本には2013年に上陸し、全国に50コートあります。
 
 その1つ、愛知県で唯一の施設が大須のビルの屋上にあるんです。
 

大須のビルの屋上にあるパデルのコート

パデルとテニスの違いは?
 2対2のダブルスのみで争われるパデル。使うボールはテニスとよく似ていますが、コートの広さは7割ほどです。

 最大の特徴は、背後や側面の壁や金網に当たってもプレーが続くこと。

「壁を使っているので、終わったと思ったラリーが終わらない。脳が混乱する…」(望木聡子アナウンサー)

 跳ね返ってきたボールを空中に浮いている間に返球すればOKの新感覚スポーツです。
 

2024年にパデルの全日本選手権で優勝した奥永陽菜選手

望木アナがパデルに挑戦!
「コートの周りがガラスの壁や金網に完全に囲まれていますね。これから体験させていただきますけど、私できるかな…」(望木アナ)

 大の運動音痴の望木アナのために、心強いスペシャルコーチが来てくれました。

 三重県四日市市出身で日本代表の奥永陽菜選手(27)。去年12月の全日本選手権で優勝した、現日本チャンピオンです。

「テニスと違ってラケットが短いですね」(奥永選手)

「確かにかなり小ぶりですね。テニス(ラケット)と打ち心地の違いは?」(望木アナ)

「打感はテニスよりもあります」(奥永選手)

 テニスのようにガットが張られていない板状のラケット。奇跡的に、1球目でボールを返すことができました。

「結構ラケットの先に当たったけれど真っすぐ飛びますね。テニスのラケットだったらネットに引っかかっていた気がします」(望木アナ)

「そうですね、飛ばないです」(奥永選手)

「初心者向きかも!?」(望木アナ)

 打ち始めてわずか5分。望木アナは奥永選手のアドバイスでコツをつかみました。

「一度(コツを)掴めば大丈夫!もう試合できます!」(望木アナ)

 しっかりとラリーを続けることもできたんです。

「運動音痴の私でもできるから、みんなできるんだと思う。いいスポーツだなぁ」(望木アナ)
 

レボテに悪戦苦闘する望木アナウンサー

パデル最大の特徴に悪戦苦闘
 しかしこのあと、望木アナは文字通り「壁」にぶち当たります。

 パデルの最大の特徴は、背後や側面の壁から跳ね返ってきたボールを打つショット「レボテ」。

 壁からバウンドした後は、空中に浮いている間に返球しなければなりません。

 後ろから来るボールを打つのは想像以上に難しく、望木アナは失敗の連続。

 それでも奥永選手からアドバイスをもらいながら、ボールを出し続けてもらうこと10分。普通にボールを打つ時と同様に距離感をつかみ、返すことができました。
 

パデルの魅力を語る奥永選手

奥永選手がパデルを始めた意外なきっかけ
 今回コーチをしてくれた奥永選手は、世界選手権のアジア・アフリカ予選でも日本を優勝に導きました。

 高校まではテニスに打ち込んでいた奥永選手。パデルを始めたのは今から6年前、大学4年生の時でした。出会いのきっかけは?

「グーグルの航空写真でテニスコートを探していた時に小さなコートを見つけて、何のスポーツだろうって調べたときにパデルってわかって」(奥永選手)

「グーグルマップで見つけて1回行ったら?」(望木アナ)

「どハマりでした」(奥永選手)

 平日は仕事が終わった後、三重県に4カ所あるパデルコートの1つ、航空写真で見つけた「パデル桑名」で練習。

 週末はトップ選手が集う関東や関西に遠征することが多いものの、普段は日本代表がいない地元三重で、気の合う仲間と腕を磨いています。

「三重が大好き?」(望木アナ)

「はい」(奥永選手)

「出る気はない?」(望木アナ)

「ないです!やっぱり三重でプレーしていると自分らしさを大切にできる」(奥永選手)
 

ラケットが短く、気軽に始められるパデル

日本代表が語るパデルの「イチおしポイント」
 奥永選手に、パデルの「イチおしポイント」を教えてもらいました。

「パデルはみんなが楽しめるスポーツです。ラケットが短くて扱いやすく、誰でも気軽に始められる。あとはラリーが長く続くので、プレーしている人たちも見ている人たちもワクワクするスポーツです」

「一歩踏み込めばみんなハマりますか?」(望木アナ)

「ハマっちゃいますね!パデルはやれば面白さがわかるスポーツなので、より多くの人が気軽に始められる環境が整えばいいなと思っています」(奥永選手)

(2025年4月24日放送メ~テレ『ドデスカ+』より)
 

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