池井戸潤さん公認「ハヤブサプロジェクト」で町おこし 八百津町に「いらっしゃい」

2023年8月18日 07:10

ドラマのモデルとなった岐阜県の山あいの町がプロジェクトを立ち上げ、町ぐるみで盛り上がっています。

 ベストセラー作家・池井戸潤さんの最新作を実写化した「ハヤブサ消防団」。

 ドラマの放送を受け、岐阜県の“ある地域”が、盛り上がっているということで訪ねてみました。

 山に囲まれた、岐阜県・八百津町。

 八百津町の町役場、その入り口にはハヤブサプロジェクトと書かれたポスターが貼ってあります。

 ハヤブサ消防団と、どんな関係があるんでしょうか。

 

八百津町の「ハヤブサプロジェクト」

八百万町と八百津町

 町役場で、話を聞いてみるとーー

Q.ハヤブサ消防団とどんな関係が
「ハヤブサ消防団の舞台が、山間の町の八百万町(やおろずちょう)という町が舞台になっていまして、こちら八百津町(やおつちょう)ですので、名前が似ているということで、プロジェクトをやろうということで、今取り組んでいます」(八百津町 地域振興課 タウンプロモーション課 赤塚卓彌さん)

 八百津町では、町おこしとして「ハヤブサプロジェクト」をドラマが始まる前に立ち上げました。

 確かに物語の舞台「八百万町」は「八百津町」と名前がそっくりです。

 

プロジェクトのPRをかねてロゴマーク入りのポロシャツを全職員が着用

町おこし”ハヤブサプロジェクト”

 町あげての“一大プロジェクト”。気合いの表れは他にも。

「プロジェクトのPRをかねて、ドラマの放送日である毎週木曜日に、このプロジェクトのロゴマーク入りのポロシャツを全職員が着用しています」(赤塚卓彌さん)

 PRとしてハヤブサプロジェクトのポロシャツを町役場の全職員が、毎週木曜日に着用していました。

Q.すごいですけど、これ大丈夫なんですか
「大丈夫です。池井戸さん公認のもとで作らせてもらっているので」(赤塚卓彌さん)

 実は、ドラマの原作「ハヤブサ消防団」を書いたのが岐阜県出身の池井戸潤さん。

「ハヤブサプロジェクト」は、池井戸さん公認なんだそうです。

 さらに、町長もポロシャツ姿で盛り上げます。

「せっかくの池井戸さんの作品なので、それを町民あげて、八百万町として、八百津町として、一生懸命盛り上げていきたいと思っています。この強い思いを全国に発信したいと思っています」(八百津町 金子政則 町長)

 

日の丸製菓 八百万せんべい(1080円・5袋入り)

ドラマゆかりのものが続々と誕生

「ハヤブサ消防団」の盛り上がりに町の人はーー

「ハヤブサ消防団、ずっと見ている、本も見た。町の人もみんな見ているよ」(八百津町民 79歳 男性)

 町では、ドラマゆかりのものが、続々と誕生しています。

 地元で長年せんべいを作る日の丸製菓では「ハヤブサプロジェクト」の焼き印が入ったオリジナルせんべい「八百万せんべい(1080円・5袋入り)」が作られています。

Q.売り上げはどうですか
「大変な評判をいただいていて、うれしい悲鳴を上げています」(日の丸製菓 稲垣伸作 代表取締役)

 水を使わず生地を仕込んでいるので卵の豊かな風味を味わえるといいます。

 

蔵元やまだ 純米玉柏ヤオロズ(720ml・1650円)

ドラマに登場する居酒屋をイメージした日本酒も

 続いて、明治元年に創業した「蔵元やまだ」でもドラマゆかりの商品を発見。

 ハヤブサ消防団に登場する居酒屋をイメージした日本酒『純米玉柏ヤオロズ(720ml・1650円)』。

 ラベルには、ドラマで行きつけとなっている居酒屋の店名がプリントされています。

「こちらのほうの東濃弁っていいますか、作品のなかでもよくつかわれているんですけど、それを上手に表現できたらなと思って」(蔵元やまだ 山田直和 さん)

 ドラマを見ながら主人公になったつもりで飲んでほしいお酒だそうです。

 

cafeあおやぎ アブラゲ定食(800円)

ドラマに登場するメニューをカフェで再現

 さらに、飲食店の「cafeあおやぎ」では、ドラマに登場する「居酒屋さんかく」のメニューをカフェで再現しました。

「アブラゲ定食(800円)です」(cafeあおやぎ オーナー 各務博紀さん)

 ドラマに出てきた「アブラゲ」を定食として出しています。

 地元の人は「油揚げ」を「アブラゲ」と呼んで、家でも食べているんだとか。

「八百津町はアブラゲ以外にも、いろいろなおいしいものや楽しいことがある。きっかけの1つとして、八百津町に来て楽しんでいただきたい」(各務博紀さん)

(8月17日15:40~放送メ~テレ『アップ!』より)

 

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