岐阜・御嵩町長、リニア残土受け入れ「ゼロベースで協議」表明 重要湿地巡り町民から懸念
2023年9月14日 12:50
リニア中央新幹線のトンネル工事の残土処分場について、岐阜県御嵩町の渡辺幸伸町長は町議会で、前町長の受け入れ前提の方針を撤回し「ゼロベースでJRと協議する」としました。
JR東海は、御嵩町内のトンネル工事で発生する残土の処分場を、町内に2カ所設置する計画で町と調整を進めていました。
しかし、処分場の候補地に、環境省が選定する重要湿地が含まれることなどから、
町民から懸念の声が上がっていました。
リニア新幹線のトンネル工事現場
計画見直し公約の町長が答弁
14日に開かれた御嵩町議会の一般質問で今年6月の町長選挙で計画見直しを公約に当選した渡辺町長が答弁しました。
「これまでの方針をゼロベースで、住民との対話により協議を進める方針へと見直しをしていく」(渡辺幸伸 町長)
そして、有識者や町民が委員となる審議会を設置して、議論を進めるとしました。