スイートルーム1泊110万円 円安効果で「安い」と話す海外の富裕層も 名古屋

2023年9月19日 19:06

名古屋市の高級ホテルが約4カ月をかけ、18室のスイートルームを一新しました。室内には、地元の名産品などが随所に使われています。このタイミングでのリニューアルの狙いとは?

 名古屋マリオットアソシアホテルで19日、内覧会が開かれました。

「こちらが最高級のお部屋、202平米のマリオットスイートです」(名古屋マリオットアソシアホテル広報 谷口百子さん)

 これまで「インペリアルスイート」として1泊60万円だった最高級の部屋。改装後の通常料金はなんと1泊110万円。

 名古屋城をお風呂に入ったまま見ることもできます。

 改装のテーマは「古き良きものは未来に継承する」。ということで、総大理石のバスルームは、開業当時のままです。

 これまで主に国賓や王族が宿泊してきたこともあり、お付きの方の部屋もあります。

 

部屋により異なる5つのコンセプト

コンセプトは「泊まるたびに違う楽しさを体験」

 2000年の開業以来、初めての全面改装。以前はすべての部屋のコンセプトを統一していましたが、今回、部屋により異なる5つのコンセプトをもうけました。

 これにより、「泊まるたびに違う楽しさを体験できる」としています。

 新たにできた「ジャパニーズモダン」の部屋、那古野スイートには愛知県あま市の伝統工芸・七宝焼きが飾られています。

 また、ベッドサイドには名古屋市の「市の木」であるクスノキを使用。

 そして、パジャマは、1200年以上の歴史を持つともいわれる愛知県三河産の「三河木綿」を使いました。

 

誕生日や結婚記念日、プロポーズに

円安効果で「安い」と話す海外の富裕層も

 さらに、3部屋だったのを壁をとって一つのスイートルームに。広さは131平方メートルのお部屋は、1泊60万円です。

 ところで、こんな高級なホテル、どんな人が泊まるのでしょうか?

「今は訪日(外国人)も増えていますし、海外の富裕層の方、コロナ禍でホテルライフを楽しみたいという方が増えてきましたので、そういった方をターゲットとして改装した」(名古屋マリオットアソシアホテル 大本茂 総支配人)

 円安効果もあり、「安い」と話す海外の富裕層もいるといいます。

 さらに、ホテルが狙うのは「記念日需要」です。誕生日や結婚記念日、プロポーズのために「ホテルで時間を過ごす」ことがコロナ禍で人気に。その需要は今も衰えていないということで、地元の東海3県から、記念日に泊まりに来る人に期待しています。

「フルスペックのホテル、スイートを持ったホテルが名古屋のエリアは少ない状況だった。こういったホテルが増えることで名古屋にいろんなものが誘致できると思う」(大本茂 総支配人)

 

スイートルームは18部屋あり、1泊25万円から110万円

スイートルームは18部屋

 名古屋では、アジア大会やリニア中央新幹線の開業を控える中、これまで、高級ホテルが少ないと言われてきました。

 今回、国内外の富裕層を誘致できる「高付加価値」をつけたことで、総工費10億円のうち愛知県からの補助金として、1億円が交付される予定です。

 スイートルームは18部屋あり、1泊25万円から110万円。20日から宿泊開始ですでに予約が入っている部屋もあるということです。

(9月19日15:40~放送メ~テレ『アップ!』より)

 

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