オランダで武者修行中の13歳サッカープレイヤー 日本の恩師らの言葉を胸に、バロンドール目指して奮闘
2024年2月8日 18:28
惜しくもアジアカップ、ベスト8に終わったニッポン代表。将来その日の丸を背負うであろう愛知県津島市出身のスーパー中学生を見つけました。
「こんにちは。衞藤颯咲(そうさく)です。夢はヨーロッパでプロサッカー選手になることです」
オランダ、ロッテルダム。サッカーが盛んな街で生活する13歳。
愛知県・津島市出身の中学1年、衞藤颯咲選手。小学3年の時、元バルセロナのコーチを招いた国内合宿でMVPを獲得した実績を持つサッカー界の金の卵です。
去年の春、小学校を卒業すると、仕事の関係で移住した父と共にオランダへ。
日本代表のエース上田綺世選手や元名古屋グランパス、菅原由勢選手がプレーするヨーロッパの強豪国でサッカーを学んでいます。
「日本にいると常に一番だったので、もっと自分が強くなりたいのと厳しい環境でやるからこそ上手くなるなって思ってオランダに行くことにしました」(衞藤選手)
アクアJFC愛西の小島祟洋コーチ
サッカーの楽しさを知った原点へ訪れる
巧みな球際のテクニックを武器とする衞藤選手。ハイレベルな環境ながら今シーズン、11試合でなんと10得点。
さらに、所属クラブでトップの27アシストを記録する攻撃型ミッドフィルダーです。
「プロサッカー選手になってオランダでも活躍して、さらにスペインに行って活躍して、日本代表にもなって、ワールドカップが一番出たいです」(衞藤選手)
そんな未来の代表候補が冬休みに愛知に帰省。
衞藤選手がいたのは小学1年の時、初めて所属したクラブチーム「アクアJFC愛西」。サッカーの楽しさを知った原点を訪れました。
其浦寛幸コーチ
指導していたコーチの語る衞藤選手の能力とは
さらに、小学3年から4年間通っていたサッカーのセカンドスクール「マジーアゴールデンエイジサッカースクール」にも訪問。
当時、クラブチームだけでなく勉強でいう「塾」にあたるこの場所でも技術の向上を図っていたんです。
「マジーアに通ったことでドリブルのキレがよくなった。細かくドリブルができるようになった」(衞藤選手)
4年間指導した其浦寛幸コーチは潜在能力の高さに驚かされたと言います。
「スクールの中でもトップクラスで上達が速かった子。自分のもともと持っている感性でどんどん戦況を変えていく選手。オランダという身体能力が高い、行きたくても行けるような環境ではないですし、将来は日本を代表するような選手に育ってくれる」(其浦寛幸コーチ)
卒業した小学校の担任、大島俊介先生
小学校の先生との再会
衞藤選手には、地元でどうしても会いたい人がいました。
去年、卒業した小学校の担任、大島俊介先生。オランダへの挑戦を後押ししてくれた存在です。
「力になった言葉があって、大島先生の『夢は逃げない、逃げるのはいつも自分』っていう言葉が心に残っている」(衞藤選手)
「めっちゃうれしい。その言葉を胸に頑張る子が目の前にいることがむちゃくちゃうれしいです。挑戦を現実のものにしていくというか、(自分が)小学6年の時にそんな決断ができたかっていうと難しいなって、一人の人として尊敬をしている」(大島俊介先生)
バロンドール獲得を意気込む衞藤選手
目標を語る衞藤選手
オランダにわたって以来、8カ月ぶりの実家。部屋にはクリスティアーノ・ロナウドを初め、目標とする選手たちのユニフォームが飾られています。
同じく目が届くところに貼ってあったのが、小学3年のときに描いた絵。実はこれサッカー選手にとって最高の栄誉、世界最優秀選手に贈られるバロンドールを描いたものなんです。
「メッシとかロナウドも何回も取ってるけど、すごいかっこいい、1個は絶対取りたい。活躍したら自然と獲れるものだと思うから、ワールドカップ出て活躍してバロンドールを獲りたいです」(衞藤選手)
その隣には大好きなアニメ、ワンピースのフィギュアも。
世界の大海原で冒険し続ける未来のスター候補から目が離せません。
(2月8日15:40~放送メ~テレ『ドデスカ!+』じもスポ!コーナーより)