記録的な暖冬でスキー場は悲鳴 パウダースノーではなく、水分含んだ“春雪”に「人工降雪機も使えない」 

2024年2月19日 17:03

今年は、全国で記録的な暖冬になっています。この暖冬による影響で、東海地方の各地では、例年とは違う“異変”が起きています。

 「岐阜県高山市のスキー場です。暖冬の影響か斜面の一部で地面が見えてしまっているところもあります」(記者)

 高山市の「飛騨ほおのき平スキー場」では、ここ数日の暖かさで雪に変化が。

 「“春雪”になってきているので、いつもならもう少し粉雪を楽しんでもらえる時期なんですけど、ひと月とは言わないですが20日ぐらいは春雪への変化が早くなっていると気がします。日中の気温ですぐベシャっととけてしまうというか、少し重たい雪になるので、あまりもたない雪になります」(飛騨ほおのき平スキー場 宮前勝さん)

 雪は、パウダースノーと言われる「サラサラ」の状態ではなく、水分を含み少し重たい“春の雪”に。

 

水分を含み少し重たい“春の雪”

「人工降雪機」も使えない状況に

 18日の高山市の最高気温は、4月中旬並みの16.2℃。

 このスキー場では、去年も雪が少なかったことから、降雪対策の予算を、今年は1.5倍ほど増やしたといいますが――

 「マイナス4℃以下なら人工降雪機を使える条件になってくるんですけど、今朝も0℃近くて非常にこの時期にしては異例の暖かさになっているので、使いたくても使えない状況」(宮前さん)

 人工降雪機は空気と水を噴射することで雪を降らせますが、気温がマイナス4℃以下にならないと使えないといいます。

 現在は全面営業していて、外国人観光客の増加もあり、客入りは好調というものの、今後の営業に不安もあると話します。

 「当スキー場は3月いっぱいまで営業を予定しているんですけど、今後の天気次第で少し終わりが早まるかなと案じるところも出てきています」(宮前さん)

 (2月19日 15:40~放送メ~テレ『ドデスカ!+』より)

 

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