多度大社「上げ馬神事」 馬との接し方を学ぶ講習会…馬への暴行などで虐待と指摘 三重・桑名市

2024年3月10日 18:23

三重県桑名市の多度大社で毎年5月に行われる「上げ馬神事」に向けて、関係者を対象に馬との接し方の講習会が開かれました。

 「上げ馬神事」は約700年の歴史を持つ伝統行事です。

 馬が急な坂を駆け上がり高い壁を乗り越えられるかが神事のクライマックスです。

 馬を叩いて興奮させることや骨折した馬が殺処分になったことなどが動物虐待と指摘されています。

 このため地元では馬や人がけがをしないための対策が検討されています。

 10日の講習会には青年会のメンバーなど約40人が参加しました。

 これまでの神事を映像で見て、どんなことが動物虐待にあたるのか検証し改善策を話し合いました。

「この馬がどういう性格かしっかり把握して、よりその馬に近いコミュニケーションをとってもらって祭りに臨んでもらいたい」(北勢ライディングファーム中村勇代表)
「周りの先輩たちや祭りの人たちと協力していきたいと思い、新しい道を僕たちが広げていきたい気持ち」(講習の参加者)

 

多度大社( 三重・桑名市)

 上げ馬神事の会場では高い壁を取り払う工事も行われました。

 今後、実際に馬と触れ合って接し方を学び、また改修後の坂道の安全性を確認するということです。

 

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