体の広範囲にあざ、日常的に虐待を受けていたか 小学1年女児が死亡した事件で母を知る人の証言 愛知

2024年7月19日 17:30

愛知県犬山市で小学1年の女の子が虐待を受け死亡したとされる事件で、過去に女の子の体に広範囲のあざがあり、日常的に虐待を受けていた可能性もあることがわかりました。

島崎奈桜さん

 警察によりますと母親の島崎みなみ容疑者は、今年5月、体調不良を訴える娘の奈桜さんを放置して死なせた保護責任者遺棄致死の疑いが。

 また内縁の夫、倉田凱容疑者は、奈桜さんに暴行を加え死亡させた傷害致死の疑いがもたれています。警察は2人の認否を明らかにしていません。

 島崎容疑者の中学校の同級生は。

 「周りに合わせちゃうところもあったのかなと思います。嫌われないようにという思いもあったかもしれないですね」(島崎容疑者の中学校の同級生)

 また3人が住む家の近所の人からは…。

 「女性がやめて、と懇願するような声。聞いたのは1年以内。子どもは見たことがなかった」(近所の住民)

 

倉田凱容疑者

5歳の時に児童相談センターに保護

 内縁関係だった倉田容疑者と島崎容疑者。愛知県によりますと、奈桜さんは虐待を受けた疑いでおととし12月、保育園に通っていた5歳の時に児童相談センターに保護されました。

 「腕にアザがあったわけですが、子どもさんの証言としましては『知人男性からパンチされた』という話でありました」(一宮児童相談センター・杉本一正さん)
 
 さらに、その直前にも奈桜さんはある理由で救急搬送されていました。

 「(おととし)11月7日に児童が溺水で救急搬送され入院した経緯があると」(一宮児童相談センター・杉本一正さん)

 最初に保護された約1カ月前、倉田容疑者と一緒に入浴していた際に奈桜さんは風呂で溺れ、病院に運ばれていました。

 

奈桜さんが通っていた小学校の校長

「疲れた」としゃがみ込む姿も

 愛知県によりますと、この件について倉田容疑者の関与は確認できなかったいうことです。

 その後、さらにもう一度児童相談センターによる一時保護を経て、今年4月に小学校に入学した奈桜さん。

 「5月23日(木)、24日(金)の登校時に玄関で『疲れた』と言ってしゃがみ込んでいる姿を確認している」(奈桜さんが通っていた小学校の校長)

 その後、奈桜さんを岐阜県内の実家に連れて行った島崎容疑者。
 
 「救急車が来てその時に手も足もブランブランでおかしいと思った」(母親の実家近くの住民)

 奈桜さんは搬送先の病院で死亡が確認されました。捜査関係者によりますと、奈桜さんは過去に頭の切り傷や体の広い範囲であざが確認されているということです。

 警察は奈桜さんが倉田容疑者から日常的に虐待を受けていた可能性もあるとみて調べています。

 

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