「言語道断」と厳しく批判 名古屋市教委の金品受領問題で最終報告

2024年8月28日 19:32

名古屋市の校長などの人事に絡み、市の教育委員会が教員団体などから、校長の推薦名簿と金品を受け取っていた問題で、検証チームから最終報告が出され「人事が不当に歪められたことは確認されなかったが市民の疑惑を招く不適切な行為」と結論付けました。

名古屋市役所

 名古屋市教育委員会は、校長などの教員人事を決める際、教員団体から校長などの推薦名簿とともに現金と商品券を受け取っていたことが明らかになっています。

 この問題をめぐり第三者による検証チームは28日、名古屋市に最終報告書を提出しました。

 最終報告書によると、教育委員会は少なくとも20年ほど前から教員団体から金品を受け取るようになり、直近7年間での金額は1300万円あまりで会食費やタクシー代などに使っていたということです。

 その上で「人事が不当に歪められたことは確認されなかったが金品授受の慣習は市民の疑惑や不信を招く不適切な行為」「一般的な社会通念に照らして言語道断」「人事行政の公正さに対する無神経さ、教育委員会の無自覚さ、無責任さこそが事案の本質で厳しく非難する」と結論付けられました。

 報告を受け取った名古屋市の河村たかし市長は教員人事の構造的な改革をしなければならないとの考えを示しました。

 

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