「元気でいてくれたら今日が15歳の誕生日」豪雨で亡くなった中学生の祖父 出張輪島朝市に出店 愛知
2024年12月28日 18:42
愛知県豊川市で、能登半島地震からの復興を後押しする「出張輪島朝市」が開かれています。
石川県輪島市は能登半島地震による大規模火災や、9月の記録的豪雨で大きな被害を受けました。
イオンモール豊川で開かれている「出張輪島朝市」には、海産物や民芸品などを取り扱う輪島朝市の8つの店舗が出店しています。
訪れた客(50代)
「少しでも復興の支援になればと、いろいろ買っている」
出店している輪島塗の蒔絵師、喜三誠志さんは、9月の豪雨で中学3年生の孫、翼音さんを亡くしました。
器に描かれたフクロウは翼音さんと一緒にデザインを考えたといいます。
喜三漆芸工房 喜三誠志さん(63)
「元気でいてくれたらきょうが15歳の誕生日だった。『じいちゃん、私だったらこういう風にしたらかわいいと思う』と2人で試行錯誤してできたのが、このフクロウのカップ。どこでどういう災害が起きるか分からないので、このカップを使って災害を思い出してもらい、備えてほしい」
「出張輪島朝市」は29日まで開かれます。