ガソリンまた値上がりへ 補助金縮小、給油に長い列 全国平均185円台の可能性も

2025年1月15日 16:35

補助金の縮小に伴って値上がりが続くガソリン。16日以降、さらなる値上がりが見込まれています。

 先週、資源エネルギー庁が発表したレギュラーガソリンの全国平均価格は、1Lあたり180.6円でした。

 8週ぶりに値上がりが止まったものの、1カ月前と比べると約5円の値上がりに。

 その要因は、価格の急騰を防ぐために政府が出してきた補助金の縮小です。

 メ~テレが昨年12月に取材した名古屋市中区のガソリンスタンドでは――。

「今の状態だとどこまで上がるか、ちょっと見当がつかない」(タカラ石油 平野由次 所長)

 「激変緩和」がねらいだったこの補助金。政府は段階的な縮小を続けていて、16日からも5円ほど縮小されます。

 

全国平均価格は1Lあたり185円ほどになる可能性

ガソリンスタンド「きょうは満タンに」

 その影響は――。

 1月15日、同じガソリンスタンドを再び訪ねてみると、ガソリン1Lあたりの価格は167円。12月と比べるとわずかに上がったものの、全国平均と比べると、まだだいぶ安い価格です。

 この日も、給油しようとする車がひっきりなしに訪れていました。

「補助金が縮小されるから、きょう来た。いつも20Lや10Lという入れ方をするが、きょうは満タンにしておこうと思って。なんとか安くならないかなと思っているが、こればかりは使わなければいけないし」(給油に来た客)

「困ってしまう。でも仕方ない。満タンではなくて、少なく入れるなどの工夫をしている。買い物では軽自動車を使っている。大きな車だと燃料を食うし、息子と娘が一緒に行くとか、1台で行くとかを考えている」(給油に来た客)

 原油の輸入価格が高止まりするなか、ガソリン価格高騰の「歯止め」となってきた補助金。

 16日からの再度の縮小に伴い、全国平均価格は1Lあたり185円ほどになる可能性が出ています。

 政府は今後も、段階的に補助金を縮小する方針です。

 

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