KADOKAWA、動画工房を子会社化

2024年07月11日 15:06
KADOKAWA
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 KADOKAWAは11日、アニメ『【推しの子】』などを制作するアニメーション制作スタジオ・株式会社動画工房の株式を取得し、子会社とすることに合意したことを発表した。

【動画】動画工房が制作!作画力がやばい…【推しの子】アニメ映像

 KADOKAWAグループは、2028年3月期までの中期経営計画において、多彩なポートフォリオから成るIP(Intellectual Property)を安定的に創出し、世界に広く展開することを中核とした「グローバル・メディアミックス with Technology」の推進を基本戦略としている。そしてメディアミックスの中心となるアニメ事業の戦略として、制作ラインの拡充および制作力を強化することによって、魅力的なアニメ作品を継続的に創出していく体制を構築し、アニメを核としたIP価値の最大化を目指している。

 1973年創業の動画工房は、豊富なアニメ制作の実績を持ち、かつ多くのヒット作を手掛けるスタジオ。魅力的なキャラクター描写、そして作品自体の世界観を表現するその丁寧な作画は、世界中のアニメファンから高い評価を受けており、『月刊少女野崎くん』や『NEW GAME!』のアニメ制作に始まり、約10年にわたるKADOKAWAとの良好な関係の中で、様々な作品を生み出してきた。そして昨年は『【推しの子】』が歴史的な大ヒットを記録し、日本のみならず海外でも大きな話題となった。

 今後は動画工房を迎え、KADOKAWAグループおよびグループスタジオ5社(子会社の株式会社ENGI、株式会社Studio KADAN、株式会社レイジングブル、株式会社ベルノックスフィルムズ、そして関連会社の株式会社キネマシトラス)との連携を図ることで、グローバルに通用するアニメ作品の創出に向けた体制をより一層強化していく。

■株式会社動画工房 代表取締役 石黒竜コメント
「設立51年目を迎え、今まで多くの制作会社の方々、専門会社の方々やメーカーの人々と作品を作ってまいりました。KADOKAWAも共に作品を制作してきた会社で、良き理解者であってくれました。動画工房が今まで以上に意欲的に作品作りを続けられる環境を整え、今後もより良い作品を世に出せるよう頑張りますので、応援いただけますようお願いいたします」

■株式会社KADOKAWA 執行役 Chief Anime Officer(CAO)菊池剛コメント
「50年以上の歴史を持ち、世界中で愛されるアニメスタジオである株式会社動画工房を、当社のグループに迎えられたことは幸甚の至りです。今後はさらに両社の連携を高めていくことで、これまで以上に魅力的で刺激的な、世界中の皆さまの心に残る作品を生み出してまいります」

(提供:オリコン)