大会危険行為、極真会館館長が所感
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国際空手道連盟 極真会館は13日、都内で『日本赤十字社 災害義援金チャリティー 第56回 オープントーナメント 全日本空手道選手権大会』の開催記者会見を開いた。
【集合ショット】凛々しい…!道着に身を包みファイティングポーズの選手ら
子どもの空手大会の試合で、審判から「待て」の合図があったものの、セコンドの「行け!」という指示を受けた選手が背を向けた相手の後頭部付近に蹴りを入れる危険行為が。この動画は、SNSで拡散され、大きな問題となっている。
松井章奎国際空手道連盟極真会館館長は、この件についての質問に「その空手団体や道場だけでなく、大きな一種の問題提起。由々しき事態だなと思います」と所感を語った。「ザクッと映像しか見てませんけども、少年の大会にも関わらず防具を着用していなかった。また『やめ』が掛かった後にコーチが『行け』という指示を与えていたり、そこに審判が止めに入れなかった。倒れた選手を放置して協議に入ってしまった。問題点はたくさんある。今回、我々の団体で起きた事故、というか一種ある意味人為的な事件ではない。誤解されても困るんですけど、それを第三者だから非難するということではなく、我々の問題として捉え、我々がこの事例をどのように受け取って今後に生かすかっていうねことがすごく問われる大きな問題提起、事例だったと思います」とする。それだけに「もうすでに問題意識を持って、そこに対して今後の方針、それから施策とといったものをについて話し合いが行われています」と極真会館としての考えもまとめる方針という。最後に改めて「あってはならないことですね」と付け加えていた。
反則をしたとされる選手が所属する勇征会は11日、公式サイトに声明を発表。同会は「第6回全九州フルコンタクト空手道選手権大会における弊会所属選手の試合中の反則行為に関するお詫び」と題した文書を公式サイトに掲載。「令和6年11月3日に宮崎県宮崎市で開催されました第6回全九州フルコンタクト空手道選手権大会において、弊会所属選手の試合中の反則行為により、相手選手が怪我をすることとなりました」と説明し、「相手選手及び相手選手保護者様、相手選手団体様に深くお詫び申し上げます。相手選手におかれましては、1日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます」と謝罪した。「なお、本件において発生した相手選手への治療費等の支払いについて、弊会で対応させていただく所存でございます。また、本件により多くの皆さまにご迷惑及びご心配をおかけし、大変申し訳ございませんでした」と記した。
また、「今回、セコンド対応を行った弊会支部長におきましては、本人の強い意向により、無期限の謹慎及び対外試合への引率、セコンド活動の一切を禁止といたしました」とし、「弊会では、本件について重く受け止めており、再発防止に向け、誠心誠意努力をしてまいります。本件において、大変なご迷惑とご心配をお掛けしたことを重ねてお詫び申し上げます」とつづった。
『日本赤十字社 災害義援金チャリティー 第56回 オープントーナメント 全日本空手道選手権大会』は、11月30日、12月1日に東京体育館で開催。試合のルールはI.K.O.極真ルール(素手・素足による直接打撃制、ただし手足による顔面・喉への攻撃は反則)で、体重無差別のトーナメント形式による勝ち抜き戦。出場選手は、男子89人、女子30人を予定している。来春に予定されている『第7回 世界ウェイト制空手道選手権大会』の日本代表選考大会に。また、2024年は、極真会館創立60周年、創設者・大山倍達の没後30年にあたり、記念大会となる。
松井館長は「昨年、第13回の世界選手権が終わった翌年。1つの循環、代謝となる新たな始動の年。昨年の世界大会を締めくくりとして引退する選手がいたと同時に、今年の全日本選手権で新たな若い力が出てくる。期待を込めて、ご覧いただければと思います」と話した。
会見には、荒田昇毅、金子雄大、樋口知春、飯塚翼、谷川蒼哉、西村大河、山上大輝、佐藤拓海、コバレンコ・コンスタンティン、小城みなみも参加した。
(提供:オリコン)