ミセス、ツアーで10公演20万人動員

2024年11月21日 12:31
定期公演『Mrs. GREEN APPLE on “Harmony”』を完走したMrs. GREEN APPLEの大森元貴
(C)ORICON NewS inc.

 3人組バンド・Mrs. GREEN APPLEが20日、世界最大級の音楽特化型アリーナで知られる神奈川・Kアリーナ横浜で定期公演『Mrs. GREEN APPLE on “Harmony”』のファイナル公演を開催。同会場で10月から計10公演を開催し、チケットは完売。約20万人を動員した。

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 今年は、本格的な音楽劇としての表現方法を取り入れたライブツアー『Mrs. GREEN APPLE 2023-2024 FC TOUR “The White Lounge”』や、日本のバンド史上最年少で開催したスタジアムツアー『ゼンジン未到とヴェルトラウム~銘銘編~』も実施し、様々な表現を見せている。

 今回の定期公演では、メンバーの大森元貴(Vo/Gt)、若井滉斗(Gt)、藤澤涼架(Key/フルート)のほか、ドラム、ベース、パーカッション、そして管弦楽器隊と計15人の大編成に。全19曲を新たにアレンジしたゴージャスかつオーガニックな音楽を、サーカスに着想を得て同一会場で常設公演を行うという新たンエンターテインメントを提示した。

 また、全曲で動画・写真ともに撮影OKという試みも行ない、公演後にはSNSで多数の動画が投稿されて拡散されていた。

 20日の公演では、1曲目の「Magic」で大森が予想外の場所から登場するというギミックを見せ、より客席に近い距離感でいきなり会場を沸かせた。続く2曲目の「Hug」には、藤澤がフルートの音色でさらに温かみを添える。そして自身最速でストリーミング総再生数3億回を超えるヒットとなっている「ライラック」は、オリジナルとも異なる、ミュージシャン同士のスリリングなアンサンブルでその音楽的知能指数の高さを見せつけた。

 一方で、さまざまな家具や小道具が配されたステージで自由に動くメンバー同士がアットホームなじゃれ合いを見せ、ミセスが奏でる音楽の深さとフレンドリーさが会場の空間に解放されていった。

 「ライラック」以後に毎月連続でリリースされた「Dear」や「コロンブス」、「familie」にも、早くも装いを変えたアレンジが施されファンの目と耳を楽しませた。メジャーデビューミニアルバム『Variety』に収録される「StaRt」は、元来のロックバンドらしいアレンジからファンキーかつゴージャスに生まれ変わった姿で披露された。

 そして「ケセラセラ」前のMCでは、大森が不意に「12月2日の18時、空いてる?」と切り出し、「記者発表するから、よろしくね」とサプライズをさらっと発表。続く「They are」では、歌そのものの芯の強さがより際立つアレンジに。この“Harmony”では、表面的にはストリングスやホーンといった豪華な加飾も目立つが、それはむしろ各曲の“コア”にある歌、歌詞があればこそ成立することを際立たせることとなった。最後はアルバム『ANTENNA』のラストを飾る「Feeling」で大団円を迎えた。

 終演後には、「Mrs. GREEN APPLEが12月2日(月)18:00から記者発表を行うこと」が記されたフライヤーが会場から退館するファンに配られた。QRコードを読み込むと記者発表の模様を生配信することになるYouTubeページが開くというもので、その詳細は謎のままとなっている。

 なお、公式プレイリストとして同公演の楽曲がApple Music、Spotify、LINE MUSICで配信された

(提供:オリコン)