小学生に車突っ込む事件「被害者は11人」中国当局明かさず…“いじめ”情報拡散

2024年11月20日 21:54
■小学生に車“突入”「被害者は11人」  中国で小学生らに車が突っ込んだ事件で、被害者の数は11人に上ると中国メディアが報じました。一方、当局は被害者の数を一切発表していません。  運転手とみられる男は保護者らによって取り押さえられ、警察に引き渡されました。  男について、地元警察は職業や動機などについて明かしていません。 現場の近隣住民 「社会に対する報復だっていう人もいます」 ■中国当局明かさず…“いじめ”情報拡散  臆測が広がるなか、香港メディアが動機について、ネット上で拡散している情報を報じました。  きっかけは男の9歳の息子がいじめられ、大けがをしたことだったといいます。 香港メディア 「上級生からいじめを受け、4人から殴られたという。しかし、学校側は対処せず、被害者の両親が複数の機関に訴えてもダメだった」  そして「父親は子どもを守れなかったら社会への復讐しかない」と犯行に及んだというのです。  中国では無差別の殺傷事件が相次いでいて、日本人学校での事件も含めて半年ほどで少なくとも12件起こっています。  今月16日、江蘇省無錫市で刃物で切り付けられ8人が死亡した事件では、香港メディアが拘束された男の「遺書」だという文書を報じています。 拘束された男(21) 「毎日16時間働いたが、賃金が支払われない。自分の死で中国の労働法の改善を進める」  動機は“中国社会への不満”だったというのです。  “社会への報復”が深刻な社会問題になるなか、中国政府は…。 冨坂範明中国総局長 「中国のSNSで『(事件現場の)無錫』『報復』『事件』と打ち込んで検索すると、警察発表の青い画像は出てくるが、事件直後の動画はほとんど出てこない。社会の不安や不満をあおらないよう、情報の取り扱いに非常に慎重になっている」  20日、中国日本商会は中国にある日系企業から社員や家族の安全確保を求める声がこれまでの倍以上、寄せられたことを明らかにしました。 中国日本商会 本間哲朗会長 「多くの会員企業から安全確保を求める声も寄せられております」

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