障害がある子どもの“逸失利益”「健常者と同額」高裁認める

2025年01月21日 00:38
生まれつき聴覚障害がある女児の死亡事故で、損害賠償を求めた裁判。大阪高裁は健常者と同額とする判断を示しました。 2018年に大阪市生野区で、歩道を暴走してきた重機にはねられ、亡くなった井出安優香さん(当時11)。生まれつき聴覚に障害がありました。遺族は、運転手らを相手に損害賠償を求める訴えを起こしていましたが、一審では、安優香さんの障害を理由に、将来、得られたはずの収入“逸失利益”を「全労働者の平均賃金の85%」と判断したため、遺族側が控訴していました。 20日の二審判決で、大阪高裁は「聴覚障害者が働きやすい職場環境が構築されている」などと説明したうえで、障害がない子どもと同じ基準で算定した「全労働者の平均賃金」での賠償を命じました。

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