「いつ巨乳になって帰ってくるの?」町長がセクハラ・パワハラ疑い 音声データには生々しい暴言

2023年11月14日 19:41
愛知県東郷町の町長が、複数の職員に対し、セクハラ・パワハラなどを繰り返していた疑いがあることが分かりました。音声データには、暴言も残されていました。
「馬鹿じゃないの、本当に馬鹿じゃないの」
「アホかお前らが出来とらへん。一個でも出来とるか。ドアホって話し」

 録画された音声から、次々と飛び出す「パワーハラスメント」とみられる発言。

 この声の主はーー

 愛知県東郷町の井俣憲治町長です。

 これらの音声は、井俣町長が町職員に対して発したもので、町長は、自身の声であることを認めました。

「声自体は僕だと思います」(東郷町 井俣憲治町長)
 

録音データより

繰り返されていた「不適切な発言」
 録音データには、他にもこんな発言が――

「●●君がやっている仕事はさあ、パートのおばちゃんだってできるんじゃない? 3年勤めたら。じゃあ、パートのおばちゃんと同じ価値しかないの」

「うちの役場はさ、絶対に潰れないでしょ。職員がクソやろーばっかりでも。伝票間違えようが何しようが絶対潰れないでしょ」

「一番いいカーボンニュートラルは『東郷町から出てけ』だろ。アホほど税金あげて東郷町に誰もおらんくなったら東郷町だけCO2すごい減ってくわけだから」

 不適切な発言が、繰り返されていたとみられます。
 

東郷町の男性職員

「最大級のあんぽんたんやろう」
「本当は、悪いことは悪いって言える職場であってほしいって、ちょっと泣けてきちゃって」(男性職員)

 涙ながらに語るのは東郷町の男性職員。

 2022年ごろから、町長は職員らにパワハラとみられる発言をしていたといいます。

「今年2月に幹部が集まる会議があって、町長が『おまえなにしにおるんだ』とか、別の部長に『最大級のあんぽんたんやろう』という言葉を浴びせられた。幹部全体に言われたように私には聞こえて、気分が悪くなって」(男性職員)
 

町職員の約230人を対象にアンケート

町職員の約230人を対象にアンケート
 こうした状況に対して、男性職員は自ら、町職員の約230人を対象にアンケートを実施。

 すると、回答があったうち半数を超える39人が「町長のハラスメントを受けた」、または「ハラスメントを見た」と回答しました。
 

アンケートの回答の中には不適切な言動の数々

アンケートでパワハラ・セクハラ行為を受けたという訴えも
 アンケートの回答の中にはーー

「お前ら殺すぞ。三流大学以下の奴ばかりだ。採用してもらってラッキーだったな」

 さらに不適切な言動は、パワハラにとどまらずーー

「(病気休暇に入る職員に)いつ巨乳になって帰ってくるの?」
「(イベントで着ぐるみを着た女性職員に)着ぐるみごしだからセクハラじゃないよな」 

 アンケートには、女性職員らがセクハラ行為を受けたとの訴えも含まれていました。

「たとえば一般の職員が同じ事をやっているのを見たら、許容範囲と思っているのかなと。それも恐ろしい」(男性職員)
 

町民からは戸惑いの声

ハラスメント疑惑に町民は「どういうつもり」
 町長の数々の「ハラスメント疑惑」に、町民はーー

「ちょっとありえないなと思いました。信じられないですね」「残念じゃないですか。ちょっとびっくりしていますね。ちょっとひどい言葉が多かった。傷つきますよね。どういうつもりでセクハラなどの発言をされているのか」(町民の声)
 

東郷町の井俣憲治町長

一連の疑惑について町長を直撃
 一連の疑惑について、町長を直撃すると――

「どこでどういう風に、どの局面で、オフの時間なのかオンの時間なのかも一切わからないので、なんとも言いようがないが、声自体は僕だと思います」(東郷町 井俣憲治町長)

Q.着ぐるみの女性にだきついたのは事実か?
「着ぐるみを着た女性というと…えーと…着ぐるみ…えーと…着ぐるみに対して抱き着いたかはあまりに記憶がないが、かなり大きな着ぐるみなので、中に女性がいるか分からない。職員の中でそういう風に感じている職員がいるとすれば、私自身即直さなければいけないと思っています」(東郷町 井俣憲治町長)

 井俣町長は16日に記者会見を開いて、説明するとしています。

(11月14日15:40~放送 メ~テレ『ドデスカ!+』より)
 

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