岐阜・各務原市の水道水からPFASが検出された問題 岐阜民医連「住民の血中濃度は他の地域と比べ3倍」

2023年12月4日 18:08
岐阜県各務原市の水道水から有機フッ素化合物・PFASが検出された問題で、住民の血液検査の結果、問題の水源地近くの住民の血中濃度が、他の地域と比べて約3倍になったことがわかりました。
 各務原市の水道水の水源である「三井水源地」では、発がん性が指摘されているPFASの値が、3年前から国の定める目標値を超えていました。

 県内の医療機関などでつくる岐阜民医連は10月、PFASの血中濃度を調べるため、「三井水源地」の周辺住民ら131人の希望者に対し血液検査を行いました。

 4日その結果が公表され、「三井水源地」の周辺住民のPFASの一部の種類の血中濃度は、平均で1ミリリットルあたり26ナノグラムで、他の地域の住民と比べて約3倍になったということです。
 

岐阜民医連などの会見

 また「三井水源地」の周辺住民で、アメリカの学術機関が健康への影響が出るとしている数値を超えている人は約7割いたということです。

「健康リスクの目安においても、非常に多くの人が潜在的なリスクを抱えている状況」(京都大学 原田浩二准教授)

「航空自衛隊岐阜基地の泡消火剤による土壌地下水汚染が、疑われる結果となっている」(岐阜民医連 土井正則事務局長)

 この問題をめぐっては、各務原市は「三井水源地」に活性炭を導入するなどしていて、市民に供給される水のPFAS濃度は11月20日時点で1リットルあたり18ナノグラムと、国の目標値である50ナノグラムを下回っています。

(12月4日15:40~放送 メ~テレ『ドデスカ!+』より)
 

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