10日まで開かれていたフィギュアスケート、グランプリファイナル、地元愛知のスケーターは、全員がメダルを獲得しました。戦いを終え、改めて選手たちが語ったこととは。

　史上最高レベルの戦いとなった男子。

　名古屋市出身の宇野昌磨選手と、中京大学の鍵山優真選手がダブル表彰台。

　「本当にハイレベルな中で滑れたのも1つの経験になった」（オリエンタルバイオ/中京大学 鍵山優真選手）

　「ハイレベルっていうのをキープできるように一員として頑張っていきたい」（トヨタ自動車/名古屋市出身 宇野昌磨選手）

　さらに、初出場にして銅メダリストとなったのが、名古屋市出身の吉田陽菜選手です。

　「ここに来られるだけで本当にうれしかったので、達成感もあってすごくうれしいです」（木下アカデミー/名古屋市出身 吉田陽菜選手）

　今から6年前、地元名古屋で開かれたファイナル。

　小学6年だった吉田選手は、観客から投げ込まれる花束を拾っていました。

　2017年の取材では――
　　
　Q.将来はどんなフィギュアスケーターになりたいですか？（島津咲苗アナ）
　「将来はGPファイナルの舞台に立って上位を目指したい」（吉田陽菜選手）　　　　　　　

　そして、グランプリシリーズにデビューした今年。早くも夢舞台にたどり着きます。

　代名詞のトリプルアクセルを降りると、すべてのジャンプを着氷させるなど、憧れの世界一決定戦で輝き続けた18歳。

　見事銅メダルを獲得し、6年前に語った夢を叶えました。

　「来年も出たい気持ちはあるので、その時にできることを精一杯やりたいと思います」（吉田陽菜選手）

　ジュニアのファイナルでも、北名古屋市出身、中学1年の上薗恋奈選手が初出場で銅メダルを獲得しました！

　「まだ3位を取ったっていう実感は湧いてないけど、メダルを見てすごくうれしい気持ちでした」（LYS/北名古屋市出身 上薗恋奈選手）

　実は、9月のジュニアグランプリシリーズが人生初海外だった上薗選手。

　「お母さんたちもいないし、不安もあったけど、先生とか選手の方々にサポートしていただいて」（上薗恋奈選手）

　慣れない環境ながら実力を出し切り、2試合連続で表彰台に上がりました。

　そして、迎えたファイナルのショートプログラム。

　すべてのジャンプをミスなく決め、持ち味の中学生離れした表現力もしっかり発揮。

　完璧な演技を見せますが、何とも言えない表情。

　「いい演技ができてうれしかったけど、まだフリーが残っていたので、切り替えてやっていかないとダメだなと思っていました」（上薗恋奈選手）

　演技だけでなく、考え方も大人びている13歳は、フリーでも会心の滑り。

　今度は、笑顔がこぼれました。

　クールとかわいいのギャップが魅力のシンデレラガール。

　今後も上薗選手の活躍に注目です。

　「周りの感謝の気持ちを忘れずに、自分の魅力を発揮できる選手になっていきたいなと思っています」（上薗恋奈選手）