“99のセクハラ”なぜ防げなかった 「議員時代からの積み重ねで言えない雰囲気に…」副町長の反省の弁

2024年2月29日 19:08
岐阜県岐南町の小島英雄町長による、職員へのセクハラ問題。なぜ被害を防げなかったのか? その理由を副町長が語りました。
 岐南町のナンバー2である副町長は今回の報告書について──

 「おととい報告書を拝見して、余りにも知らなかったことが多すぎたのでびっくりしています。涙が出る思いでした。こんなに多くの職員が苦しんでいたのかと、同時にそれをそのままにしていた自分の責任は大きい」(岐南町 傍島敬隆 副町長)

 傍島敬隆副町長は、総務部長などを経て、おととしから副町長として小島町制を支える立場。

 「非常に重い責任があったにもかかわらず『事なかれ主義』に流されてしまった。私としては幹部一同、非常に反省している」(傍島副町長)

 また、セクハラの報告については──

 「抱きつかれたとかそのあたりはわかりませんので、いまだに私は直接聞いていない。パワハラに関しては『あいさつがなかったから、しかった』と言っていた。しかり方の度合いが、いろいろあったのだろうと思います。いつも住民のこと職員のことを大切にと言っていた町長なので、大切にするあまり…ということもあったかもしれない」(傍島副町長)
 

小島英雄・岐南町長

「言えば関係性が崩れてしまうことが一番ネックになった思う」
 セクハラなどを防げなかった背景には、議員時代も含め20年以上にわたる町長との関係性もあるといいます。

 「町長と私の関係だけでなく、町長と職員との関係。議員時代からの関係もあるので、そこの積み重ねで言えない雰囲気に、私以外にもなっていた。本人に忠告・注意・進言するのか、そうさせない雰囲気はあったと思います。一方で、頼りになる部分もあり、そこで言えば関係性が崩れてしまうことが、一番のネックになったと思います」(傍島副町長)
 

岐南町の傍島敬隆副町長

「ちゃんとものが言える職場にしてほしい」
 ただ、小島町長の辞職で全てが解決するわけではありません。誰が上に立っても意見を言いやすい環境を作ることが重要です。

 「対策本部員全員で協議しながら、働きやすい環境を目指したい。その先には住民サービスの向上がある。職員一丸となって取り組んでいきたいと思っています」(傍島副町長)

 町民からは、こんな声も上がっています。
 「ちゃんとものが言える。我慢するんじゃなくて、ものが言える職場にしてほしい」(60代町民)
 「子どもが大人になった時に、ここはいい町だよって言いたい」(40代町民)

(2月29日15:40~放送 メ~テレ『ドデスカ!+』より)
 

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