ラーメン店に新紙幣の影響が 券売機の対応追いつかず、キャッシュレス決済切り替えも

2024年7月3日 17:42
20年ぶりの新紙幣発行の影響が、東海地方のラーメン店にも出ています。
 20年ぶりとなる新紙幣発行の経済効果は、1兆6300億円ともいわれていますが、券売機を使うラーメン店では対応に追われています。

 愛知県北名古屋市のラーメン店では、新紙幣の切り替えをきっかけに券売機を廃止し、キャッシュレス決済にしました。

 「券売機を更新すると、全部合わせて約15万円かかりました」(NUKコーポレーション 高井努常務)

 客は、自分のスマホで注文と支払いができるようになりました。

 「もっと気軽にお客さんにオーダーしてもらえるんじゃないかというのが、大きな要因かなと思います」(高井常務)
 
 

新紙幣に対応していない券売機

新紙幣対応の券売機が間に合わない店も…
 一方、対応が間に合わないラーメン店も――

 春日井市の「麺者すぐれ」では、流水で締めた自家製麺をキンキンに冷えたスープでいただく「冷やし煮干しつけ麺」の注文が、相次いでいました。
 
 この店では「券売機」で注文するのですがーー

 「今はまだ取り換えができてない状態です」(麺者すぐれ 大西祐亮店長)
 
 1年ほど前、新紙幣対応の券売機を約140万円の費用をかけて注文しましたが、券売機の業者に依頼が殺到し、新紙幣発行までに間に合わなかったのです。
 

「麺者すぐれ」大西祐亮店長

対応に追われるラーメン店 さらなる心配も
 納品の時期についてはーー

 「大体3、4カ月後くらいという話は聞いているのですが、明確にはまだ決まっていないですね」(大西店長)
 
 当面の間は、従業員が直接、両替などの対応を行うということです。

 「新紙幣をお持ちになったお客様に対して、両替をすることが多くなると思うので、1000円札などを多めに用意しておきたいのですが、銀行もどれだけ対応してくれるのかなという心配がありますね」(大西店長)
 

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