冷却ベストで熱中症対策 名古屋市の救急隊も警戒「のどが渇く前に水分補給を」

2024年7月4日 16:40
厳しい暑さが続く中、名古屋市の消防も警戒を強めています。消防隊員の熱中症対策も取材しました。 
 「気温が高いときや特に湿度が高いときは、熱中症が多くなっています」(名古屋市消防局本部救急隊 救急救命士 原康則さん)

 3日は名古屋市内で熱中症の疑いで少なくとも8人が救急搬送されるなど予断を許さない状況です。

 現場の最前線で患者の対応にあたる救急隊員は自分自身の熱中症対策にも気を配っています。

 「私が着ているのが冷却ベスト。冷たい水が入るパックがあり、そこから管を通じてベストの中に冷水が通って体全体を冷やすというもの。冷たい水が流れますので、ひやっとして冷たく気持ちがいい」(原さん)

 市内全ての救急隊に3年前から配布されている「冷却ベスト」。全体に冷水が流れる管が通っている熱中症対策アイテムです。
 

名古屋市消防局本部救急隊 救急救命士 原康則さん

水分補給はのどが渇く前に
 また、出動が重なる際はコンビニなどで水分補給をするようにしているといいます。

 「連続で5、6件出動すると、午前中から行って夕方前くらいに帰ったり、午後から始まると夜中遅くまで出動しているときもある。行った先の病院でコンビニに寄ったり、署に帰る途中のコンビニに寄って、水分補給をさせていただいています」(原さん)

 熱中症を防ぐためには欠かせない水分補給。

 ポイントは「のどが渇く前に行うこと」だと強調します。

 「のどが渇いてから飲むのではなく、高温多湿のときは渇いていなくても、少しずつでいいのでこまめに水分をとっていただくことが大切。なるべく高温多湿のときは外出を控えていただく、外出するにしても短い時間で用事を済ませるのが大切かと思います」(原さん)
 

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