「当選なら早期に解散」自民党総裁選に小泉進次郎氏が出馬表明 選挙の動きは東海地方でも

2024年9月6日 18:01
自民党の小泉進次郎元環境大臣が、党総裁選への出馬を表明。総理になったら早期に解散総選挙と述べました。
 台風10号が去り、満を持して出馬会見に臨む小泉氏。

 「誰がやっても変わらない、政治に期待しない声が多い中、自民党が真に変わるには、改革を唱えるリーダーではなく、改革を圧倒的に加速できるリーダーを選ぶことです。私は総理になって、時代の変化に取り残された日本の政治を変えたい」(小泉進次郎 元環境大臣)

 自民党の総裁選挙に正式に立候補を表明した小泉氏は、全ての前提は政治の信頼回復だと語ります。

 「政治だけが特別に許されてきた不透明なお金の使い方はもうやめます」(小泉氏)

 政治のカネの流れがいまだ不透明だとして、政策活動費の廃止や、旧文書交通費の公開を掲げ、そのうえで早期に衆議院を解散し、国民の信を問うと明言しました。

「私が総理総裁になったら、できるだけ早期に衆議院を解散し、中長期を私の改革プランについて国民の皆さんの信を問うことをしたい」(小泉氏)

 このほか、選択的夫婦別姓の導入や、速やかに憲法改正の発議を進める考えを示しました。
 

菅義偉前総理大臣

小泉氏の会見を受け、自民党内では様々な声
 会見を受けて自民党のほかの陣営からはーー

「すぐ解散すると言えば、みんなついてくると思ったんだろう。いい戦略だ」
 
 一方で冷ややかな声もーー

「これは公約なのか。相変わらず中身がない」

 また、政治とカネの問題を巡って選挙の公認に触れる発言もあり、関係議員からは不愉快だといった声も上がっています。

 地方票は圧倒的だろうとの見方があるなかで、党内基盤の脆さが課題です。

 決選投票では議員票が鍵となるため、後ろ盾の菅義偉前総理も強い危機感を示しているといいます。

 「決選投票はどうなるか分からない」と他陣営からの引きはがしを警戒し、自ら票固めに動いています。
 

野田聖子元総務大臣

出馬は東海地方からも
 小泉氏を含め、すでに6人が出馬を正式表明した総裁選。この地方からも、衆議院岐阜1区選出の野田聖子元総務大臣が7日、出馬を表明する会見を行うと発表しました。

 1993年に初当選し、これまでに10回の当選を果たしている野田氏。2021年に行われた前回の総裁選では、20人の推薦人確保に難航し告示日の前日にすべりこみで出馬を表明。

 初めて立候補にこぎつけたものの、4人の候補の中で最下位となりました。
 
 今回も出馬するのか。動向が注目されたなか、7日の会見では、立候補への意欲を改めて表明し、政策などを話すということです。
 
 ただ、野田陣営の議員によりますと、20人の推薦人はまだ集まっていないということです。

 9日には高市早苗経済安保担当大臣、10日には加藤勝信元官房長官も出馬を表明する方向です。
 

自民党愛知県連会長 丹羽秀樹議員

自民党愛知県連で選挙対策委員会
 6日、自民党愛知県連は選挙対策委員会を開きました。冒頭のあいさつで、自民党愛知県連会長の丹羽秀樹議員はーー

「12日から自民党の総裁選が始まる。投開票日が27日。様々な政局がささやかれる中で、我々としては衆議院・参議院選挙、その先の統一地方選挙に向けて、年内に首長選挙もあるので、ご忌憚のない意見を聞かせていただき、進めていきたいと思う。」(自民党愛知県連会長 丹羽秀樹衆院議員)

委員会終了後、総裁選について取材すると・・・。

Q.総裁選についての方針などは
「特に今回は話が出ていません」(自民党 根本幸典衆議院議員)

 6日は、衆院選の愛知3区で公募した、候補者の選定などが議題だったため、総裁選についての議論はなかったということです。
 

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