エスカレーター「歩かないで」条例から1年 立ち止まる人は9割以上に 名古屋市

2024年9月11日 16:48
名古屋市のエスカレーター条例が10月で施行から1年を迎えます。利用者の意識はどう変わったのでしょうか。
「自分が立ち止まり、後ろの人が続いてくれればいいなという気持ちもあり、立ち止まっている」(街の人)

 Q.右側歩かれるどう
「後ろが見えないので少し怖い。急いでるときは、階段があれば階段走る」(街の人)

「足が楽になるために乗るのに、何で歩くのか」(街の人)

 去年10月1日に施行された、名古屋市のエスカレーター条例。
 
 施行から1年を迎えるにあたり11日、名古屋市の金山総合駅で、河村たかし市長とともに、市の職員やJR、名鉄職員らがエスカレーターの安全な利用を呼びかけました。

「エスカレーターは、そのまま止まって乗ってちょうだい」(名古屋市 河村たかし市長)
 
 エスカレーターを利用する際、名古屋ではかつて立ち止まる人が左側に、歩く人が右側を使うケースがよく見られました。
 

名古屋市スポーツ市民局消費生活課課長補佐 渡辺弥里さん

エスカレーターの立ち止まりを呼び掛ける活動も
 そこで、こんな活動も。エスカレーターの右側に立ち止まる、その名も「なごやか立ち止まり隊」。

 大きな手で利用者に対して「立ち止まり」と「右側の利用」を呼びかけています。
 
 11日、利用者に配布された汗拭きシートに書かれていたキャッチフレーズは「ライドライトナゴヤ」。右側で立ち止まって利用してもらいたいというメッセージです。
 
 エスカレーターの安全な利用を呼びかける名古屋市では、すでに効果は出ているようでーー

「条例施行から1年が経ち、名古屋市が行った調査では、名古屋市内では歩く方も少なく、右側を立って利用する方も増えている。エスカレーターは階段より1段1段のステップが高い。そうすると、歩く方ご自身がつまずくという危険性もあるし、歩いている方が他の方にぶつかって、他の方がけがをするという危険性もあるので、エスカレーターは立ち止まって利用してほしい」(名古屋市スポーツ市民局消費生活課課長補佐 渡辺弥里さん)
 

エスカレーター利用実態(名古屋市)

立ち止まって利用する人が9割以上に
 名古屋市の調査によると、エスカレーターに立ち止まって利用している人は、2年前 78.7%だったのが、今年の調査では93 .3%に上昇しています。

 歩いたり走って使用している人の割合も2年前の21.3%から、今年6.7%に減少しています。

 

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