岐阜県瑞浪市のリニア中央新幹線の工事現場周辺で、地盤沈下が最大で1カ月約1センチずつ進行していることがわかりました。

　岐阜県瑞浪市では、リニア中央新幹線のトンネル工事現場の周辺で、井戸などの水位の低下や地盤沈下が確認されています。

　29日行われた岐阜県の専門家会議でJR東海は、10月21日時点と今年5月末を比べ、観測地点30カ所のうち17カ所で最大4.9cmの地盤沈下が確認されたことを明らかにしました。

　最大1カ月で約1cmずつ、地盤沈下が進行していることになります。

　JR東海はボーリング調査などを行って地盤沈下の状況や原因を調べています。

　会議では専門家からJR東海に対し「住民の不安を和らげるためにも、沈下がどこまで進むか予測をしてはどうか」といった意見が出ました。