春節で訪日客続々も中国客に変化 酒蔵めぐりなど「体験型」ツアーが人気上昇 岐阜・高山市

2025年1月28日 16:32
旧正月の春節にあわせた大型連休が始まり、中国や台湾からの観光客が続々、来日しています。
 岐阜県高山市は、28日も多くの外国人観光客でにぎわっていました。

 Q.なぜ高山に来た?
 「これまでに日本には7回来たことがあって、東京や京都、神戸だった。今回はもっと伝統的な日本のスタイルを見たかった」(中国からの観光客)

 「雪は確かに見たかった景色で素晴らしいよ。僕たちは南国から来ているから高山に来ると、とても寒いね。子どもたちもとても楽しんでいるよ」(マレーシアからの観光客)

 この季節ならではのにぎわいも――

 「春節も何組か予約が入っていて、中国の方に限ると、去年よりはかなり増えている」(ハッピープラス 山腰陽一郎 社長)

 2019年に開業した高山市内の観光を企画するツアー会社によると、ツアーに参加する外国人客の客層には変化があるといいます。

 「中国の方はあまり体験とか、ツアーガイドになじみがないので、欧米豪の方が中心だった。今年に入って問い合わせ数も増えてきて、中国といっても香港の方が多かったが、香港以外の内陸部の方や、北京・上海の方も多く来ています」(山腰 社長)
 

普段見慣れている「町並み」や「商店街」などが好まれている

観光名所以外の人気スポット
 参加人数が増えているという中国からの訪日客。

 酒蔵めぐりや、白川郷や高山の町並みを歩く「体験型」のツアーも人気だということです。

 「酒蔵のツアーは、中国でも日本酒は飲めるようだが、高山に来て飲むのは一味違うということで、非常に満足してもらい帰っていただいています。去年などと比べると、思い出を重視されるというか、買い物というよりは何か体験するとかが、我々の感覚では増えているんじゃないかと思います」(山腰 社長)

 観光地で大人気の乗り物「人力車」でも――

 「春節に向け日々、中国から来ている客が増えている印象があります」(直井屋 宿名辰弥 代表)

 また、観光名所のほかにも人気のスポットがあるようで――

 「飛騨高山の飲み屋街、僕たちは当たり前のように足を運ぶ場所だが、どこか昭和の雰囲気が残っていて、海外からの客に喜んでいただいている景色です」(宿名代表)

 私たちが普段見慣れている「町並み」や「商店街」などもコースとして好む方も多いということです。

 「ローカルの生活環境を感じられる景色。地域の方々は買い物をする姿を写真に収める人もいる。住民にとって当たり前の景色というのを海外からの客は一つの文化を知るきっかけとして見ています」(宿名代表)
 

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