物議のストリートピアノ撤去完了

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大型商業施設ATCシーサイドテラス内にあるストリートピアノ(大阪市住之江区)の使用方法について注意喚起し、ネット上で物議となっていた南港ストリートピアノの公式Xは27日、「一昨日、ピアノの撤去が完了しましたことを、ご報告させていただきます」と報告した。
【写真】問題が起きたストリートピアノ… 練習は家でして!賛否ある設置場所
続けて「また、このピアノの運営は、前言の『休止』ではなく、『撤収』となります。当アカウントにつきましても、時期をみて閉鎖することとなります。この度は、私の運営が問題だらけでこのような結果となり、本当に申し訳ありません」と一連の騒動を謝罪した。
この騒動は22日に南港ストリートピアノ運営者より「こんな掲示はしたくなかった、、というのが正直な気持ちです、、『練習は家でしてください』 こんなこと書かなきゃいけないなんて想定外でした。間違うのはしょーがないんです、、生身だから でも、人の練習聞かされる側はたまったもんじゃないんです」という投稿が発端。
あわせて公開した声明文では「ストリートピアノ演奏者の方へ 【お願いです】練習は家でしてください」と題して、「この南港ストリートピアノはフードコートの中にあります。つっかえてばかりの演奏に多くのクレームが入っており、このままだとこのピアノを撤収せざるを得ない状況です」と説明。
続けて「練習は家でしてください。練習を重ねてつっかえずに弾けるようになってから、ここで発表して頂けたら幸いです。誰かに届いてこそ『音楽』です。手前よがりな演奏は『苦音』です」と伝えていた。
ストリートピアノは全国各地に存在しているが、各自治体やヤマハが実施しているプロジェクトを見ると「ピアノをもっともっと身近に感じてほしい。そして楽しんでほしい」と“誰でも自由にピアノを弾くことができる”が主な狙い・定義となっている中で、今回の声明文にネット上では「難しい話です 普段触らない人がピアノを弾く機会を与え、これによって人生をより良くなればいいってのがストリートピアノの本来の目的です しかし、人によっては『下手くそはピアノに触れるな』という考えの人もいますし、このツイートをみてそう思われる人もいるかもしれません」。
「ストリートピアノの意義を理解せずに設置したのがまずアカンやろ」「気持ちは分かるけど、自由にピアノを弾いて何が悪いの?って思いました。じゃあ、一体なんの為にピアノがあるの?ってなります 上手いも下手もあっていいじゃない!」などと、さまざまな意見が出て物議となっていた。
そして25日に公式Xが更新され、「この度は謝罪が大変遅くなり、本当に申し訳ございませんでした。沢山の方に不愉快な思いをさせてしまったことを、心からお詫び申し上げます」と謝罪。また、「ストリートピアノという呼称の認識を誤っておりましたことも重ねてお詫び申し上げます。現在、ピアノは撤去の方向性で進めております」「このことで皆さまから多くのご批判をいただいており、不愉快な思いをおかけしましたこと、心からお詫び申し上げます」と謝罪していた。
(提供:オリコン)