愛知県からトルコ出身の人たちが温かいスープを被災地に届ける「少しでも何かをしたい」 能登半島地震
2024年1月5日 17:50
能登半島地震で大きな被害の出た石川県では、愛知県からトルコの人たちが輪島市に駆けつけ温かいスープの炊き出しをしました。
約4000平方メートル、200棟が焼失した観光名所「輪島朝市」。
地震発生から4日目となった4日、時折、様子を見に訪れる人の姿もありました。
その朝市の近くにある避難所では今朝・・・。
「午前7時です。輪島市内の避難所で朝食の炊き出しが行われています。トルコ人の有志のスタッフによって温かい野菜スープが配られています」(記者)
手際よく大量の野菜を切り、スープを配るのは愛知県から来たトルコ出身の10人です。
「何かをしたいと、少しでも。(輪島市役所に)何が喜ばれますか?と聞いたら『もう、何でもいいです』と震えた声だった。何もないんだ、これはやばいと。」(アイディン・ムハメットさん)
トルコ風に味付け
支援を行ったアイディン・ムハメットさんは愛知県内で、建物の解体や道路の塗装などを行う建設会社を営んでいます。
ムハメットさんは、東日本大震災のときには支援物資を届け、2021年の岐阜県の豪雨災害では、道路の復旧作業などの支援をしてきました。
今回も一緒に働くトルコ出身の人たちに声をかけ、名古屋から約11時間かけて輪島市にやってきました。
大量の飲み水、そして赤ちゃんのオムツなどの支援物資も配りますが今回の1番の目的は温かい食事を提供することです。
「なかには鶏肉といろんな豆類、野菜をたくさん入れてトルコ風に味付けして。(スープは)温かくて寒いときにはいいかなと」(アイディン・ムハメットさん)
炊き出しメンバーにはトルコで発生した地震を経験した人も
一緒に炊き出しを行うメンバーの中には去年2月にトルコで発生した地震を経験した人もいます。
「(彼は)1番被害受けた場所にいた人。そのときトルコにいて。今回来るときもかなり励ましてくれた」(アイディン・ムハメットさん)
4日の夜、こちらの避難所で初めての炊き出しを行いました。避難所にいる約700人分を用意。
そして一夜明けた5日朝も、温かい食事を届けました。
応援したいという気持ちを込めたスープを多くの人が手に取っていきます。
「本当にみなさん喜んでおかわりも何回もしてくれた。子どもたちも何杯も食べて、いっぱい手伝いもしてくれました。非常に良かったですね、喜んでいただけたかなと」(アイディン・ムハメットさん)
(1月5日15:40~放送 メ~テレ『ドデスカ!+』より)