宿泊施設を被災者の「2次避難所」として運用 受け入れ期間は最長1カ月間、費用は全額市が負担

2024年1月10日 17:16

能登半島地震の支援は東海3県でも続いています。三重県からは175人の消防隊員が救助活動へ向かいました。また、岐阜県飛騨市などではホテルの部屋を被災者が利用できるようにすることを決めました。

 三重県内の消防隊員175人が能登半島地震で救助活動を行うため、石川県輪島市へ派遣されました。
 
 集まった隊員たちは三重県内のすべての15の消防本部から集まった「緊急消防援助隊」。

 総務省消防庁の要請をうけ被災地に向かいます。

「まずは行方不明者の捜索になると思いますので、1名でも多くの方を発見して救助につなげたいと考えています。一刻も早く家族の方にお戻ししたいと考えてます」(援助隊三重県大隊指揮隊 阪茂明隊長)
 
 援助隊は救急車やショベルカーを装備し、安否不明者の捜索や救助、けが人の搬送などを行います。

 活動は隊員を入れ替えながら少なくとも19日まで続ける予定です。

 

2次避難所として運用される飛騨市の宿泊施設

飛騨市のホテルを2次避難所に

 一方、岐阜県飛騨市は市内のホテル「やまびこ館」など宿泊施設4カ所を被災者が避難する「2次避難所」として運用することを決めました。
 
 10日から石川県からの要請を受けて順次、被災者を受け入れます。

「今は冬季ですし避難所の環境を考えると何とかしてあげたいと思いが強かったので宿の協力を得て、一緒に協力しよう準備を進めてまいりました」(飛騨市役所まちづくり観光課 齋藤由宏課長)
 
 施設は計20室あり約60人が利用できます。

 受け入れ期間は最長1カ月間で費用は全額市が負担します。

 

やまびこ館の橋本美佐子女将

 やまびこ館の橋本美佐子女将は「私も1999年に(豪雨)災害にあっているので気持ちがわかる。どれだけでも受け入れが出来ればと思っています」と話します。

 利用は高齢者や妊婦などとその家族が優先で、調整は石川県が行うということです。

「心と体のケアも必要ですので私どもの方で保健師の巡回とか出来る限りのことをして環境を整えたいなと考えています」(飛騨市役所まちづくり観光課 齋藤由宏課長)
 
 また愛知県でも、名古屋市と蒲郡市の2つの宿泊施設で被災者の受け入れを行うことが決まっています。

(1月10日15:40~放送 メ~テレ『ドデスカ!+』より)

 

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