”野菜のメジャーリーグ”とも言える指定野菜 ブロッコリーが追加、生産農家から期待の声
2024年1月26日 17:08
1974年のジャガイモ以来、半世紀ぶりに「指定野菜」へと追加されるブロッコリー。 愛知県は出荷量が全国2位の一大産地です。生産農家からは期待の声が寄せられています。
農林水産省は先日、2026年度からブロッコリーを「指定野菜」に追加すると発表しました。
指定野菜とは「特に消費量が多く、国民生活にとって重要な野菜」を国が指定していて、現在はキャベツ、だいこん、たまねぎ、トマトなど14品目あります。
”野菜のメジャーリーグ”とも言える指定野菜。追加は1974年のジャガイモ以来、半世紀ぶりのことです。
指定野菜の一覧
指定野菜になったら何が変わる?
「用途が広い野菜で、サラダ、シチュー、カレー、焼き物としていろいろ需要がある野菜だと思います。近年、人気の商品として徐々に販売数も上がっている商品のひとつです」(サンエース春岡店 宮下裕基店長)
26日の価格は139円でしたが価格変動の激しい野菜で、3倍以上になることもあるそう。
指定野菜になると価格が大きく下落した場合、国が農家に補助金を出して生産量を確保するため、価格も生産量も安定するメリットがあるそうです。
「もともとブロッコリーは価格の変動が激しい野菜。今回、指定野菜になることによって変動の差が少し抑えられるかなと思っています」(サンエース春岡店 宮下裕基店長)
2022年ブロッコリー出荷量
北海道に次いで2位 愛知県は“ブロッコリー大国”
指定野菜になると、食卓に並ぶ機会も増えそうです。
実は愛知県は“ブロッコリー大国”。
農林水産省によると、おととしの出荷量は北海道に次いで2位なんです。
田原市でブロッコリーを生産する鈴木孝宏さん。田原市では温暖な気候を利用し10月から翌年6月ごろまで出荷しています。
時期などに合わせて数十種類の品種から適したものを栽培。いまが出荷のピークを迎えているといいます。
年間約2トンのブロッコリーを生産する鈴木さん。指定野菜への期待を寄せます。
ブロッコリーを生産する鈴木孝宏さん
「ニュースを聞いたばかりでまだ考えてはいないですが、(指定野菜になって)ある程度安定した収入が得られることになれば(生産者も)増えるのではないかという気がしています。安心して作れるかなと思う。消費が伸びてきたら作物としては魅力的なものになると思います」(鈴木さん)
ブロッコリー栽培歴40年以上という鈴木さんは最近、新たに始めた食べ方があるそうで…。
「フライパンで蒸し焼きにしてオリーブオイルをかけて、だし入りの塩こしょうをかける。それを始めてから(家族が)割と食べるようになりました」
(1月26日15:40~放送メ~テレ『ドデスカ!+』より)