「早く知らせてほしかった」個別指導をうたう予備校が突如閉校 閉校の前日に追加講座費用を支払い 

2024年7月4日 19:39

「夏を制する者が受験を制す」という言葉があるように、受験生にとって大事な「夏」を直前に、名古屋市内の予備校が突如閉校しました。

 名古屋市東区にある、“現役の医学部生による個別指導”をうたう「ビクセス予備校」が6月、突如「閉校」しました。

「もっと早く知らせてほしかった」(ビクセス予備校に通っていた高校3年生)

 こう話すのは、約1年半前から通っていた、名古屋市内の高校3年生の生徒です。

 

保護者に届いたメール

帰宅後、保護者に1通のメールが…

 6月28日にも予備校に行きましたが、帰宅後、保護者に1通のメールが届いたといいます。

 「ビクセス予備校は、2024年6月28日をもって閉館いたします。6月29日以降は塾に入ることができなくなります」

 生徒は、「閉校」の兆候は感じなかったと話します。

 「いつも通りだったと思います。普通に授業があったのに、急に『閉館』と言われたので。『あれ?うーん』とは思いました」(ビクセス予備校に通っていた高校3年生)

 

予備校を運営する「日本教育フォーラム」は、既に破産手続きの準備を進める

「授業料の返金は難しい」

 生徒の保護者は、年単位で支払う受講料、約105万円に加え、今月分の追加講座費用4万4000円を閉校の前日に支払っていました。

 「もう少し真摯に対応してほしい。受験への影響は少なからずあると思うが、新しい塾でがんばろうという感じ」(ビクセス予備校に通っていた高校3年生)

 予備校の代理人弁護士を取材すると、予備校を運営している「日本教育フォーラム」は、既に破産手続きの準備を進めていて、授業料の返金は難しいとしています。

 

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