国産初ジェット旅客機「スペースジェット」開発中止 三菱重工・連結子会社の資産管理会社が特別清算開始

2024年7月4日 22:13

三菱重工業は、国産初のジェット旅客機「スペースジェット」の開発を断念し、その後残務処理を行っていた連結子会社について、特別清算を開始したと発表しました。

 三菱重工業は、2008年国産初のジェット旅客機「スペースジェット=旧MRJ」の開発を目指して「三菱航空機」を設立し、愛知県の県営名古屋空港で飛行試験を行うなど事業を進めてきましたが、度重なる設計変更や型式証明の取得の難航による開発の長期化で債務超過に陥り、去年2月開発の中止を発表しました。

 「三菱航空機」は去年4月に「MSJ資産管理」に社名を変更し、残務処理を行ってきましたが、処理に一定のめどが立ったとして、4日東京地裁に特別清算の開始を申し立てました。

 今年3月末時点の負債総額はおよそ6413億円で、三菱重工業は「業績への影響は、連結、個別とも軽微の見込み」としています。

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