新幹線運転見合わせで夏休みの観光客らに影響大 豊橋駅前では駅ビルの外まで人あふれる

2024年7月22日 18:56

22日未明に起きた新幹線の保守車両同士の衝突事故で、午後6時半現在も、名古屋と浜松の間の上下線が運転見合わせとなっています。復旧作業は、このあと午後7時ごろまで続く見込みです。

 「午前7時半、愛知県蒲郡市上空です。車両が脱線をしています」(カメラマン) 

 午前3時半すぎ、東海道新幹線の豊橋駅と三河安城駅間の上り線で豊橋方面へと回送中の保守車両が、線路上にとまっていた別の保守車両に衝突し、車両が脱線する事故が起きました。

 この事故で運転士ら2人が軽いけがをしたということです。

 「夜中の3時半くらいにすごい音がして目が覚めて、地震かなと思った」(事故現場の近所の人)

 「震度1くらいあるかと思い、地震速報を見たらないから、地震じゃないとガス爆発か何かあったのかと」(事故現場の近所の人)

 

名古屋駅の改札前は多くの人で混雑

始発からダイヤが大幅に乱れる

 この影響で東海道新幹線は始発からダイヤが大幅に乱れ、名古屋駅を出発する予定だった多くの人たちが改札前で足止めとなっていました。
 
「予約していて7時17分出発予定だったが、運休しているということで…ホテルとかもキャンセルしないといけないので大変かな」(東京方面へ)

「午前7時50分のJR名古屋駅です。改札前には多くの人で混雑していて、駅の係員に問い合わせしようと列もできています」(記者)

 時間が経つにつれ、コンコースには新幹線を利用する予定の人たちがさらに増えてきました。

 なかには夏休みに入り、旅行の計画を立てていた人たちも。

 「ディズニー行こうと10時前には舞浜に着く予定だったが、遅延して新幹線がそれで乗れなかった。このハプニングを楽しもうと。全部思い出に残そうと」(東京方面へ)
 「名古屋駅に向かう途中の電車で、出発してから遅延の知らせメールが届きました」(東京方面へ)
 「悔しいです。きのうから楽しみにしていたので、楽しみが1つなくなったよう な悔しさがあります」(東京方面へ)

 

ミユキステーションホテル名古屋 金原導成 支配人

運転見合わせの影響はホテルにも

 新幹線は名古屋駅と浜松駅の間が運転見合わせに。

 昼すぎには、名古屋駅から豊橋方面への在来線のホームはキャリーケースを持った多くの人であふれていました。

 また、午後5時ごろの豊橋駅前では駅ビルの外まで人があふれていました。

 豊橋署によりますと、浜松方面への新幹線の運転再開を待つ人などで大行列ができ、警察官が警備に当たっているということです。

 運転見合わせの影響はホテルにも――

 名古屋駅近くのホテルでは、仕事で名古屋へ来る予定だったビジネス客から問いあわせが相次いでいました。

「いきなり月曜スタートで名古屋の出張がキャンセルになり、出張客はすごく困っていると思う。逆に名古屋から東京に帰れないので最終で乗れないのなら名古屋で1泊しようと(いう人も)」(ミユキステーションホテル名古屋 金原導成 支配人)

 

保守車両

復旧作業は午後7時ごろまで続く見込み

 事故発生から約12時間経過した午後3時半ごろ――

 事故を起こした保守車両のが現場から動き出しました。ぶつかったとみられるもう1台の車両の後部には大きくへこんだあとが確認できました。

 作業員が並走しながら、事故車両は基地へと向かいました。

 JR東海によると、復旧作業は午後7時ごろまで続く見込みで、運転の再開のメドはたっていないということです。

 

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