自称“初老ジャパン”が史上初の馬術団体メダル 戸本一真選手ゆかりの乗馬クラブ代表「ありえないこと」

2024年7月30日 19:42

平均年齢40歳越え。自称“初老ジャパン”が、パリ五輪で悲願を成し遂げました。岐阜県本巣市出身の戸本一真選手(41)と名古屋市出身の大岩義明選手(48)が「人馬一体」の見事な騎乗をみせ、逆転で銅メダルを獲得しました。

浅野乗馬クラブ

大岩選手の母校、懸垂幕と後輩の拍手で祝福

 日本が馬術でメダルを獲得するのは1932年のロサンゼルス大会以来92年ぶり、団体では史上初の快挙です。

 “初老ジャパン”最年長、名古屋市出身の大岩義明選手の母校・名古屋高校では、懸垂幕と在校生の拍手で、先輩の歴史的快挙を喜びました。

「ニュースで朝見て、すごいなと思った。メダリストと同じ学校に通っているのは誇り」(名古屋高校の在校生)

 

戸本選手の騎乗をたたえる浅野義則さん

乗馬クラブ代表「戸本選手のバランスは他の人以上」

 一方、「障害馬術」で減点ゼロの完璧な走りを披露した本巣市出身の戸本一真選手。小学校高学年から高校卒業まで、各務原市の「浅野乗馬クラブ」に通い、腕を磨きました。

 戸本選手がイギリスで出会い、「浅野乗馬クラブ」に連れてきた馬。名前は「アイアンマン」。若き選手がこの馬に乗っているということです。

 浅野乗馬クラブ代表の浅野義則さん(73)は、学生時代の戸本選手を指導していました。

Q:メダルを獲得したこと、戸本選手の活躍をどうご覧になりますか?

「ありえないこと。そのくらい驚いている。最高のものを見せてもらった。障害馬術で減点ゼロだったので最高の出来だったと思う」(浅野さん)

Q:戸本選手の強さは

「馬に対して研究熱心。オリンピックを見ていても、バランスが他の人以上。世界でも劣らない」(浅野さん)

 浅野さんは、フランスに旅立つ戸本選手に「メダルを見せてくれ」と書いた旗を渡したそうです。

Q:メダルを触るのが楽しみでは

「そりゃそうですよ(笑)」(浅野さん)

 “初老ジャパン”の活躍で92年ぶりの快挙に沸く日本。

「本当に悲願というか、長いこと夢見ていたことなので、大きな目標をひとつ達成できたと思う」(大岩選手)

 

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