「レスリング最高!」 圧倒的な強さで金メダル、藤波朱理選手の地元・四日市市でも熱狂

2024年8月9日 17:31

圧倒的な強さでした。三重県四日市市出身のレスリング女子53kg級、藤波朱理選手が金メダルに輝き、地元も大いに盛り上がりました。

藤波選手が高3の時の担任だった、いなべ総合学園高校の鈴木佳奈恵先生(奥)

 レスリング女子53kg級決勝。連勝記録を136に伸ばし、大一番に臨む藤波選手。母校、四日市市の下野小学校には約350人が集まり、エールを送ります。

 「自分は藤波選手と中学校と大学が一緒で、本当に金メダルを絶対取ってほしいというより、パリオリンピックという場所を楽しんでほしいなと思います」(応援に来た人)

 会場には、藤波選手が通った「いなべ総合学園高校」の恩師たちの姿も。

 「高校時代から『オリンピックに出場することは夢だ』とずっと言っていたので、金メダル獲得目前まで来ていることが本当に誇らしいなと思います」(藤波選手が高3の時の担任 鈴木佳奈恵 先生)

「自分らしいレスリングを貫いて、絶対金メダル取ってください。ウィニングランで最高の笑顔の朱理を楽しみにしています」(レスリング部顧問 中田陽さん)

 

教え子の偉業を喜ぶ鈴木佳奈恵先生

教え子の偉業に思わず涙…

 試合開始から40秒。タックルからバックを取り2ポイントを先取すると、さらにすぐさま足を奪って2ポイント追加。

 攻めのレスリングで、第1ピリオドを6ポイントリードで折り返します。

 第2ピリオド、すぐさま8対0と差を広げた藤波。そして――。

 10対0、テクニカルスペリオリティー勝ち。

 圧巻の試合運びで頂点に立った藤波。

 コーチである父・俊一さんと共に金メダルの喜びを分かち合いました。

「もう最高です。オリンピック最高!レスリング最高!ここまでやってきてよかったです。4歳から父の元でレスリングをやってきて、ぶつかり合ったりケンカをすることも本当に多かったんですけど、父がいなかったらここにはいないと思うので、本当に1番感謝したい存在です」(藤波朱理選手)

 圧倒的な強さで見事金メダルを勝ち取った教え子の偉業に、思わず涙…。

 「朱理の1番の夢がかなったこと、その瞬間をこんなにもたくさんの人と一緒に応援して迎えられたことが、すごくうれしいなと思います」(鈴木先生)

 「最高の笑顔でウィニングランすることを楽しみにしていたんですけど、まさにその通りになってくれて、めっちゃうれしいです。いなべ総合学園高校の誇りなので、まずしっかり休んでもらって、また頑張ってくれたらなと思います」(中田さん)

 

リオ五輪レスリング金メダリストの土性沙羅さん

「楽しめる選手は強い」

 藤波選手と同じ三重出身で、リオデジャネイロオリンピックのレスリング金メダリスト土性沙羅さんは――。

「レスリングがすごく大好きという、藤波選手の気持ちだったり、今までたくさんの練習を積んできたという自信もあると思います。『楽しんでやろう!』というのが、入場前の表情から見て分かっていたので、楽しめる選手は強いなと思いました」(土性さん)

 

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