飲料水や防災用品「欠品は一時的」 専門家は慌てず準備するよう呼びかけ 南海トラフ“巨大地震注意”

2024年8月9日 19:00

2019年に運用が始まって以降、気象庁から初めて発表された南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」。気象庁は、1週間程度は地震に備えるよう呼びかけています。

 「巨大地震注意」の発表を受け、名古屋市守山区にあるホームセンターでは、飲料水や地震対策用品を求める客の姿がみられました。

「巨大地震注意が出たので怖くなって、とりあえずできることをやって置こうかと思って。キッチンの食器棚などを固定する」
「石川の地震も見ているので、惨状を考えると自分たちでもできることをやっておこうかと」(買い物客)

「耐震ポールなどの売場で欠品などが発生している状態。8日の報道があってから問い合わせが多発して案内している」(コメリパワー名古屋竜泉寺北店 伊藤卓也 次長)

 この状況を受け、9月の防災月間に合わせて予定していた防災グッズコーナーの拡充を前倒しして、急遽、9日から新たに特別売り場をつくり始めました。

 しかし、商品によってはすでに欠品が出ているものもあるといいます。

「ここまで一気に在庫がなくなるというのはない。追加注文も間に合っていない。入荷が追いついていない」( 伊藤卓也次長)

 

一部に欠品が出たホームセンターの防災用品売り場

専門家「商品は時間がたてば店頭に並ぶ」

 今回取材したホームセンターでも多くの人が防災用品を買い求め、すでに一部に欠品が出ていました。SNSでも店舗の棚が空になっている状況の投稿がみられています。

 こうした状況について、南海トラフ地震の評価検討会の委員でもある愛知工業大学の横田崇教授は「慌てて準備せず、落ち着いて備えを進めること」「一時的な品薄になっても、商品は時間がたてば店頭に並ぶ」と話しています。

 

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